ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第98回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

撮影=カノウリョウマ

永野芽郁

鈴愛を生きることにやりがいを感じた

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準備期間を含めこの作品に関わっていた1年間は、今までに感じたことのない感情を味わいました。楽しいことばかりではない日々もあったのですが、こうして賞をいただくことで、スタッフ・共演者の皆さんにちょっと恩返しができたんじゃないかと思うと本当にうれしいです。
お母さん役の松雪泰子さんやお父さん役の滝藤賢一さんをはじめ、皆さんから本当の家族のような愛をいただけて…こうして先輩方にいただいた愛を、私も次の世代の方々につなげていきたいな、と思います。
佐藤健さんとも仲良くなれた…と私は思ってますよ(笑)。健さんは先輩ですが、待ち時間に「何か話題を…」なんて気を使わないでいられるくらい、空気感が自然になってきたのは、鈴愛と律(佐藤)のように仲良くなれたからかな? 今、別の作品を撮っているのですが、現場に健さんがいないのが不思議なほどです(笑)。
当時18歳の私が40代までを演じられたのは、衣装やメークなどスタッフさんのおかげです。そして、ちょっとしたしぐさなどは内面的に成長しないと絶対無理なので、母として全力で守るべき存在の娘・花野(山崎莉里那)が目の前にいてくれたことも大きかったです。現場ではずっと一緒に本気で遊んでました(笑)。
鈴愛の人生は展開がものすごく早くて、私自身も何をやっているのか分からなくなることがありましたが、これだけ早いってことはきっと鈴愛本人もそうだろうと思って(笑)、あえて深く考えず、「分からないけどやってみる」精神でいきました。現場では皆さんが引き出してくださったおかげもあり、鈴愛として勝手に体が動いたり、自然に反応したりということが日に日に増えて「私、鈴愛として生きてるんだ!」と実感できたとき、本当にやりがいを感じました。その一方で、自分の限界も知り、演じることの難しさも分かってきたので、この年でそれを味わえたことが今後の自分の財産になっていくんだろうな、と感謝しています。

取材・文=magbug
半分、青い。

半分、青い。

北川悦吏子脚本のオリジナル作品。ヒロイン・鈴愛(すずめ)が高度経済成長期からバブル期、そして低成長時代へ、幾多の失敗にもめげずに七転び八起きの人生を駆け抜ける姿を描く。岐阜・東濃地方の町にある小さな食堂に生まれた鈴愛は、毎日野山を駆け回る元気な小学生だったが、ある時片耳を失聴してしまう。

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