<麒麟がくる>佐々木蔵之介、光秀と秀吉の関係性がどこで変化するか「とても楽しみでありヒヤヒヤしてます(笑)」
佐々木蔵之介コメント全文
戦国時代には「数多の武将が群雄割拠」、程度の認識でしたので、京の都でこの様な魑魅魍魎な出来事が蠢いていたとは…不勉強でした。戦国武将と幕府と朝廷が駆け引きをしながら物語が進行していくので、とても興味深く、あらためて歴史の勉強をさせて頂いています(笑)。
藤吉郎は武士へと成り上がりましたが、従来の武士とは明らかに異質。貧民で物売りという出自から来る“藤吉郎なりの武士”と言いますか、発想点が違うように感じています。武力による合戦で勝利するのではなく、情報戦略でもって調略と謀略を操り、戦わずして勝ち奪る。そして、そんな戦法を積極的に取り入れたのが信長だったのでは、と。
結果、信長の下で活躍の場を広げ、破竹の勢いで出世するのです。信長が、身分に関わらず、能力のある者を評価してくれることに、藤吉郎はとても喜びを感じている様に、演じていて体感します。
『光秀最大のライバル』の秀吉。ただ、この時点では、織田家臣団の中ではまだまだ下っ端。何とかのしあがろう、何とか殿に認めれるよう功績を残そう、と奮闘している最中。光秀に対して「蹴落としてやるぞ」とか「ライバルだ」とかは、この段階ではまだ思い至っていないのでは…?むしろ、戦友といいますか、仲間の絆も少し感じているような。この二人の関係性がどこから変わっていくのか、とても楽しみでありヒヤヒヤしてます(笑)。
監督からは、藤吉郎は命を落とすことも怖くない、覚悟を持って生きている人だと伺いました。藤吉郎には知恵と勇気があります。命を賭して戦う勇敢さが、彼の能力を更に発揮させているのではないかと思います。第31回で描かれる金ケ崎の退き口は、藤吉郎にとって大きなターニングポイントのひとつとなります。是非、注目してご覧ください。
第31回「逃げよ信長」(11月8日放送)のあらすじ
ついに越前へ向けて出兵を開始した信長(染谷)。破竹の勢いで敦賀まで制圧をする。しかし、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)のいる一乗谷まであと一歩に迫った金ヶ崎で、浅井長政(金井)が信長を突然裏切り、背後から迫ってくる。
朝倉・浅井に挟まれ絶体絶命の信長軍。このまま前進するという信長を光秀(長谷川)は、織田信長はいま死んではならない、逃げるべしと強く説得。それは数万の兵を率いた熾烈な退却戦の始まりだった…。