キムラ緑子「ビフォーアフター」最初のナレーション収録で驚き『(加藤)みどりさん、こんなにしゃべってらしたんだなって』
さすがはベテラン女優というべきか、キムラのナレーションは、MCの所ジョージが番組の冒頭で「ナレーションが代わったんですよ!20年間、加藤みどりさんがずっとやっていたんですけど、今回ご卒業ということで。今度はキムラ緑子さんに代わったんです!」と指摘するまで、ゲストの鈴木浩介も「えっ、そうなんですか。全く違和感がない」と驚くほど、番組の雰囲気になじんでいたという。
それを聞き、キムラは「そうですか、よかったー。でも、このナレーションって、すごいテンションが要りますね。番組を見ているだけだと、なかなか気付かないのですが、みどりさん、こんなにしゃべってらしたんだなって、驚きました。
難しい用語もたくさん出てくるし。あの柱がどうなっていて、杭がどうなってみたいなことを話して、なるほどーって視聴者は聞いている。ああ、だからこうなったのか、ああ、すごいね、ここをなくして床がこうなったのかっていう、たくさんの情報が、あの柔らかな番組の空気の中で淡々と流れていく。
それが番組の醍醐味(だいごみ)なんだけど、これ説明するの、めちゃくちゃ大変なんです(笑)。穏やかな話し方だけど、言葉で明確に伝わらないとダメなんですよね」とホッとしつつも、声で表現するからこその苦労を明かす。
収録のクライマックスでは、おなじみの「なんということでしょう」というフレーズにも初挑戦したキムラ。
これには「もう、どうしようかと悩みました。もっとみどりさんのマネをしたかったけど、やっぱり全然マネできないっていうか」と振り返り、「開き直って、自分流にしゃべったら、それも面白くていいのかなとも思いました」と自分なりの言い回しで話したことを報告した。
それでも、スタジオでVTRを見た所ジョージも思わず感心して拍手を送ったほど、キムラの「なんということでしょう」は見事な出来栄えだったという。
所からの称賛を受け、キムラは「うれしいですね。所さんって、なんていうか、ふわっとそばにいてくれるっていうか。不思議な方ですよね。すごい人なのに、あんまり緊張させないっていうか。隣にいるお兄さんみたいな感じで。
私、この番組にゲストで出演させてもらったことがあるんですけど、その時も温かく迎い入れてくださって。自分が見ていた番組だから、すっと入られたっていうか、その時が所さんとは初対面のはずなのに、ずっと昔から知り合いだった?って感じになって、すごく楽しかった思い出があります」と回顧。
また、芝居とナレーションの違いについては「ナレーションってお芝居とは違った難しさがありますね。最後の家族のシーンも、ナレーションは泣いちゃいけないでしょ。お芝居だったらそこに自分の感情が入るんですけど、感情を入れちゃうと、泣きながらのナレーションになってしまう。
それはできないから、とにかく一回VTRを最初からちゃんと見て、泣いておかないとダメなんです。事前にこんな流れかって整理しないと、感情が揺らいで、たぶん原稿が全く読めなくなったりする時があるんですよね」と冷静に分析する。
そして、今後について「私も皆さんと一緒にこの番組をずっと楽しんできた人間なので、これからも一緒に楽しみましょうって感じですね。ほんとにこの世界を壊さないように気を配りながら、でも皆さんが慣れ始めたころに少しだけ自分らしさ、キムラらしさも出していけたらいいなと思います(笑)」と意気込んだ。
11月15日(日)夜6:30-8:56
テレビ朝日系で放送