「NHKスぺシャル パンデミック 激動の世界」が伝える社会への視座<大越健介キャスターインタビュー>
――第4回「問い直される“あなたの仕事”」では、変わっていく労働社会を取り上げました。常に働き方をアップデートする必要があるという内容に感じられたことを聞かせてください。
大越:今、アップデートという、いい言葉を使われたなと思います。アップデートするのがだんだんしんどくなってきますよね。我々は世代的に追いついていけない部分があるし、だけど一方で背負うものは相変わらず大きい。その認識をアップデートしていく努力は、これからの会社の中で生きていくためには、どうしてもしなきゃいけない。
仕事を続ける人間なら、新しい時代なんて俺は嫌だということは許されないんだと思います。でもちゃんと努力してアップデートしようとしている中高年の人たちには、共感しますし、温かい眼差しを注いでいきたいと思います。
一方で、すべてのことをDXではできない。DXは我々にとって必修科目であるけれど、それが全てではない。どういう形であれ、私たちはみんな一人ひとりが、社会にとって、自分にとってエッセンシャルな存在でありたくて仕事をしています。必修科目ではあるが、絶対ではないという立ち位置で、DXを活用したいです。
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