綾野剛、舘ひろし初共演映画「ヤクザと家族―」に北村有起哉、豊原功補ら、名バイプレイヤーが集結!
綾野剛と舘ひろしの初共演映画「ヤクザと家族 The Family」(2021年1月29日[金]公開)に、北村有起哉、豊原功補、駿河太郎、岩松了ら“名バイプレイヤー”が集結。そこで今回は、名バイプレイヤーたちの役どころを紹介していく。
「MOTHER マザー」(2020年)などの話題作を世に送り出すスターサンズと、日本アカデミー賞主要3冠に輝いた「新聞記者」(2019年)のスタッフが再集結した同作。
変わりゆく時代の中で、さまざまな問題をはらんだ「ヤクザ」というテーマを、1999年、2005年、2019年という変わりゆく3つの時代の価値観で切り取ることで、男たちの生き様を描き、時間の流れの中で「家族・ファミリー」の存在が浮かび上がってくる壮大なクロニクル(年代記)でありつつ、俳優たちの熱演に心奪われるスタイリッシュなエンターテインメント作品となっている。
今回初のヤクザ役となる綾野は、少年期に柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本賢治役を担当。そんな身寄りのない孤独な山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を43年ぶりのヤクザ役となる舘が演じている。
組を支える柴咲組若頭・中村努役:北村有起哉
連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか)には、窪田正孝演じる主人公・作曲家の古山裕一とタッグを組む、劇作家で作詞家の池田二郎役で出演。2021年も「すばらしき世界」(2021年2月11日[木]公開)などの出演作が控えており、今や映画やドラマになくてはならない存在となった北村有起哉。
「新聞記者」以来、2度目の藤井組となる同作では、柴咲組組長・柴咲博(舘)を支える、忠誠心のある若頭・中村努を演じている。
1999年、2005年、2019年と、それぞれの時代で全く違う演技を見せ、当初は頼りになる若頭だったのが、暴力団対策法の執行などの激動の時代の流れを受けて、2019年には当初の姿が想像つかないくらい落ちぶれてしまう悲しき若頭役は注目だ。
柴咲組の舎弟頭・竹田誠役:菅田俊
映画「あぶない刑事」(1987年)で舘との共演経験を持つ菅田俊は、本作のようなヤクザ役から、コミカルな役柄まで、幅広く演じ分ける個性派。活動範囲は日本にとどまらず、2003年には「キル・ビル vol.1」「ラスト サムライ」のようなハリウッド映画にも出演している。
そんな菅田が演じるのは、柴咲組の舎弟頭・竹田。暴力団対策法執行により、ほとんどの組員が組を抜ける中、小さな組織になってもなお最後まで居続ける忠誠心の強い組員を熱演。コワモテな菅田だからこそ出せるリアリティーは、見どころの1つとも言える。
柴咲組の舎弟・豊島徹也役:康すおん
40歳の時に「金融腐蝕列島(呪縛)」(1999年)で映画デビューという、遅咲きの康すおん。その後は映画だけにとどまらず、2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK総合ほか)や「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(2015年、TBS系)など、話題作でも活躍しており、映像ジャンルを超えて活躍する文字通りの名バイプレイヤー。
康が今作で演じるのは、竹田(菅田)と行動の多くを共にし、最後まで柴咲組に残り続けた舎弟の豊原。暴力団対策法執行後に稼ぐ手段は、繁華街のみかじめ料ではなく、夜中の海岸での密漁。
それまで街を肩で風を切って歩いていたヤクザが、人目を盗み密漁をする姿は滑稽でありながらも、現代ヤクザの心情を観客に伝えている。
2021年1月29日(金)公開
<スタッフ>
監督・脚本:藤井道人 音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」millennium parade(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:スターサンズ/KADOKAWA
<キャスト>
綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、
菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎、駿河太郎、岩松了、
豊原功補、寺島しのぶ、舘ひろし
【HP】https://yakuzatokazoku.com/
■映画『ヤクザと家族 The Family』予告篇