今大会のファイナリストに当てはめると…
これまで挙げてきた過去チャンピオンの傾向を改めて整理すると、「1.吉本興業所属 2.結成10年前後で年齢30代前半 3.コンビともに関西出身 4.『ABCお笑いグランプリ』『上方漫才大賞』受賞者 5.決勝初出場」という条件が挙げられる。
今大会のファイナリストで見てみると…
1. 吉本興業所属が6組(オズワルド、ニューヨーク、マヂカルラブリー、おいでやすこが、アキナ、見取り図)。その内、NSC大阪出身がアキナ、見取り図。
2. 結成10年目のニューヨーク、8年目のアキナ、錦鯉。平均年齢32歳のオズワルド、34歳のニューヨーク、35歳のマヂカルラブリー、見取り図。
3. 両方が関西圏出身のコンビはアキナ。片方だけでは、おいでやすこが、見取り図。
4. 「ABCお笑いグランプリ」優勝者無し。準優勝はオズワルド、東京ホテイソン。「上方漫才大賞」新人賞受賞者無し。
5. ファイナル初出場は4組(おいでやすこが、東京ホテイソン、錦鯉、ウエストランド)。
関西圏出身コンビは1組だけ…“条件拮抗”異例の大会に!?
これらの条件に多くあてはまるのは、見取り図、アキナ、ニューヨーク、オズワルドら。しかし、この4組はいずれもファイナル複数回出場で、あくまでも過去の傾向だけを見ると、本命不在の大会だと言える。
敗者復活戦進出者に目を向けると、「ABCお笑いグランプリ」優勝のコウテイは、吉本興業所属でNSC大阪出身、片方が関西圏出身で決勝初出場。「上方漫才大賞」新人賞受賞者では、学天即が吉本興業所属でコンビ共に関西県出身、決勝初出場。祇園が吉本興業所属でNSC大阪出身、両方ともに関西圏出身で決勝初出場と、まずまずの条件を備えているようにも見える。
決勝進出者に関西圏出身コンビが1組だけ、非吉本興業所属も3組勝ち残っているという、“関西弁のしゃべくり漫才”のイメージが強い「M-1グランプリ」の歴史でも今大会が異例の大会であることが分かる。また、ピン芸人同士のユニットで初の決勝進出となるおいでやすこがや、史上最高齢での決勝進出となる錦鯉など個性派コンビが出場。今年は、これまでの大会とは一風変わった「M-1グランプリ」になるかもしれない。
12月20日(日)夜6:34-10:10
テレビ朝日系で放送
【司会】今田耕司、上戸彩
【審査員】オール巨人、上沼恵美子、立川志らく、サンドウィッチマン・富澤たけし、中川家・礼二、ナイツ・塙宣之、ダウンタウン・松本人志 ※50音順