<監察医 朝顔>映画「冷たい熱帯魚」などで知られる黒沢あすかが、薬物中毒で亡くなった娘の母を熱演
黒沢あすかコメント
――「監察医 朝顔」に出演することになり、改めて感想をお願いします。
人気ドラマの続編で、さらに究極の母心を演じさせていただけると知らされたときは誠心誠意、努めるしかないと背筋が伸びました。
――松野翠は、難しい役どころだと思います。演じて、いかがでしたでしょうか?
“私はあの子の母親です”と翠は母親の尊厳を見せます。でも想像を超える現実が目の前に横たわり混乱してしまう。実際の私は息子3人の母親で、幼い頃とは違い、“信じているからね”の代わりに多くを語らず見守る姿勢をとっていますが、翠の止まった時間が動き始めるきっかけは娘の死。複雑な母心を感情に任せて演じないよう心掛けたように思います。
――上野樹里さんとは、2年ぶりの共演となりましたが撮影現場は、いかがでしたでしょうか?
樹里さんはほどよい距離感、ほどよいタイミングで声掛けをして下さるので撮影の合間の会話は楽しいものでした。主役として共演者の役どころについても本当に深く考えていらっしゃり、改めて、素晴らしいプロ意識をお持ちの女優さんだと感じました。
――視聴者の皆さんへ見どころなど、メッセージをお願いします。
把握しきれていなかった娘の行動。なんで私の手から離れていってしまったんだろう。待ちわびた知らせは胸を締めつけるもので、泣くに泣けない親の無力さと懺悔(ざんげ)の日々の先に何を見出すのか一緒に考えていただけたらと思います。