天野菜月“お岸”の美しい涙が胸に迫る 初大河で見せた武士の娘の気品と覚悟
中野P「大きな目から溢れ出る感情が魅力的」
成長した岸を演じる天野は、2000年6月13日生まれの20歳。地元・福岡でスカウトされ、2017年にデビュー後わずか3か月の間に3社の広告に出演するという経歴の持ち主。大きな瞳が印象的な美少女で、時代劇・NHKドラマ・大河ドラマいずれも今作が初めての挑戦となる。
天野のキャスティングについて、中野亮平プロデューサーは「ある映画の制作過程を追ったドキュメンタリーで見せていたあどけない表情と、オーディションのお芝居で見た表情がまるで別の人で、その振れ幅に興味を持ちました」と抜擢の理由を説明し、「大きな目から溢れ出る感情がとても魅力的な俳優さんです」と絶賛する。
撮影後、「台本に描かれている明智家の家族の温かさや愛を、ドラマを見ている方に感じていただけるといいなと思いながら参加していましたが、戦国時代に生きた女性の覚悟など、現在には無い価値観に難しさも感じ、想像を膨らまして演じていました」とも語っていた天野。
その言葉通り、初時代劇・初大河ドラマながら大きな瞳で悲しみや悔しさ、武家に生まれた女性としての覚悟を雄弁に伝えた。視聴者からも「お岸が離縁されて戻ってくるくだりが泣けた」「荒木の家で死にたかったっていう時の岸の涙になんとも言えない感情になった」「夫を亡くすことになる岸。つらいね…」といった共感の声を集めた。
こうして、荒木討伐に巻き込まれることなく明智家へ戻ってきた岸。史実ではこの後、光秀のいとこである左馬助と結ばれることから、視聴者からは早くも2人のロマンスを期待する声も上がる。短い登場シーンながら視聴者を釘付けにし、強烈な印象を残した天野。今後の活躍が楽しみだ。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかにて放送