最終話を迎える「銀と金」村上淳が思いを語る
テレビ東京系ほかにて放送中の深夜ドラマ「土曜ドラマ24『銀と金』」(毎週土曜夜0:20-0:50)に、元検事の船田役で出演している村上淳にインタビューを行った。
金に対する人間の欲や駆け引きをリアルに描き、話題を呼んでいるが、メインキャストの中でもひときわ異彩を放つキャラクターが、村上演じる船田。主人公・森田(池松壮亮)を陰ながら見守り、時には手助けする役どころだ。
――原作漫画の印象はありますか?
「銀と金」は昔よく漫画を読んでいた時期に、好きな作品の一つでした。心に残るせりふや印象的なシーンがふんだんに盛り込まれた作品で、福本伸行先生が描き出すパワーみたいなものを感じていた思い出があります。
そんな作品を映像化することに、今トップを走る俳優陣と一緒に挑戦できるのが本当に光栄ですね。池松くん、リリー(・フランキー)さん、マキタ(スポーツ)さん、臼田(あさ美)さん、そして僕を含めた5人のメインキャストのユニゾンとバランス感を楽しんで欲しいです。
この5人の中に入れてもらえたことが本当にうれしいですね。
――現場の雰囲気はいかがですか。
とにかく真剣に演じて、真剣にふざけています。現場は毎回、常に“挑戦”する雰囲気。みんなであえて難しいことにチャレンジしているんですよ。
監督や俳優の求めるパフォーマンスの難易度が高ければ高いほど、どんどん面白くなっていって。だから作品の出来上がりを見て、すごく満足しています。
――物語はとうとう最終話へと向かいます。見どころを教えてください。
最終話の撮影では、柄本(明)さんの作り出す緊張感がすごかった。でも、その雰囲気に誰も負けてない。むしろそこでできた“余白”の楽しみ方を見てくださる皆さんに委ねたいですね。
人間の業や、金を求める欲が軸にありながら、物語自体は主人公・森田の成長を描いているんですよね。特に最終話は駆け引きの仕方がとても“青い”んですよ。
見どころは森田に尽きます。池松くんが演じなければ、このドラマは成り立たなかったんじゃないかと思うくらいです。