ソニン「マリー・アントワネット」開幕に『意味のある再演だと感じられる瞬間が多かった』
マリー役の花總は「今回はコロナ禍での上演ということで特別な思いをキャスト一同が抱いてでの舞台になります。この舞台をご覧いただきたい、成功させたいという気持ちで各自さまざまな感染予防対策を精いっぱい行ってまいりました、観客の皆様におかれましてはどうぞこの特別な作品をお楽しみいただければ幸いです。
残念ながら観劇がかなわなかった方々にもこの舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております」とコメント。
同じくマリーを演じる笹本も「徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられる事を心からうれしく思っております。今後どのような状況になるかは誰にも分かりませんが、一回一回の公演を『今日と言う日は今日しかない』という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします」と続いた。
マルグリット役のソニンは「この作品の再演が意味のあるものだと感じられる瞬間が多くありました。私にとって大切な役であり再び出演できる事に心より感謝し、興奮しています。厳しい状況の中で開幕までたどり着いた事は、カンパニーで起こした革命的な偉業だと思っています。
お客様が、普段見ている世界で悩んでいる事を、舞台を通じ浄化し昇華できるそんな力を信じて、私は瞬間瞬間を誠実に皆様にお届けします。エンタメが届ける力を、明日を生きる糧を、お持ち帰りいただけるような力を持ってるこの作品、ぜひに受け取りにいらしてください」とコメント。
同じくマルグリットを演じる昆も「このような厳しい状況の中ではありますが、再びこの作品をお客様にお届けできますこと大変うれしく思っております。カンパニー一同、気持ちを一つに稽古を重ねました。幕が開くということは決して当たり前ではなく、奇跡なんだと感じます。
この奇跡に感謝をし、責任を持って舞台を務めたいと思っております。そしてご観劇くださったお客様の心の潤いとなれば幸いです」と語っている。
フェルセン伯爵役の田代は「いよいよ劇場へ！ 昨年は公演中止が相次ぎ、個人的には2019年12月以来、約一年ぶりのミュージカル出演となりますが、この作品が控えていることが心の支えでもありました。
演出家も振付師も海外から生中継で稽古場映像をチェックして下さり、沢山のスタッフにも支えて頂きながらブラッシュアップを繰り返して今日を迎えています。フィクションとノンフィクションが融合した超大作。こんな今だからこそ、この作品から新たな気付きが生まれると信じています」と稽古の裏側を明かした。
本シリーズ初出演となるフェルゼン伯爵役の甲斐は「健康で安全に。そして限られた時間の中で濃密に作り上げてきたこの作品をお客様に届けられるという“喜び”に満ち溢れています。ここまで来るためにバックアップをして下さった全ての方々に感謝し、初日に挑みたいと思っています」とコメント。
「最初は、想像の数十倍の高いハードルに呆然としました。こんな大役が自分に務まるのか、と悩むこともありました。でも今は、この作品に関われていることを誇りに思います。大好きなこの作品に出演できて幸せです。
フランス革命という激動の時代、マリーという『人間』を心底愛し、命懸けで救い出そうともがいたフェルセンを楽しみにしていただければと思います」と意気込んだ。
ミュージカル「マリー・アントワネット」は、東急シアターオーブにて2月21日(日)まで上演。
◆取材・文＝坂戸希和美
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