――「THE LIMIT」への出演が決まった時、どういう気持ちでしたか？
全6話で、1話完結のオムニバスドラマですけど、オムニバスよりも“2人芝居のワンシチュエーションドラマ”というインパクトが強かったです。約30分の短編ですけど、かなり密度が濃いので頑張らないと！という気持ちでした。
――密室での「半径3メートルの人間ドラマ」ですからね。
そうなんです。最初に台本を頂いた時、ワンシチュエーションというのは事前に聞いていたんですけど、ほぼワンシーンで終わるということ、しかも、最初から最後まで私と麦さんの会話がメインなので、正直少し怖気づきました(笑)。
でも、会話の中にジェットコースターみたいな波がたくさんあって、ハプニングもたくさんあるので、それをちゃんと見せられたらきっと面白い作品になるだろうなって思い、撮影を楽しみにしていました。
――台本を読んで面白いと思ったところを教えてください。
私がタクシーの運転手で、麦さん演じるお姉ちゃんは偶然乗ってきたお客さん。そこから物語が始まるんですけど、姉妹のすれ違いというより、姉妹を介してお母さんとお姉ちゃんのすれ違いが見える部分がすごくあるなあと感じました。
例えば、お母さんの冗談も妹と姉とでは受け取り方が全然違っているんです。妹は地元で結婚して子どももいるのでどちらかというとお母さんに寄り添った考えを持っていて、お母さんの本心が分かる部分も描かれていて。
お姉ちゃんは小さい頃から姉ならではの教育を受けていて、お母さんに反発しているというか、妹とは違う目線で捉えてしまうんです。そういう、2人の背景が見えた時に“面白いなぁ”って思いました。
――事務所の先輩でもある門脇さんは以前にも共演されていますが、どういう方ですか？
麦さん主演の映画「チワワちゃん」(2019年公開)でご一緒させていただきました。「愛の渦」(2014年公開)とか｢トドメの接吻｣(2018年、日本テレビ系)など、麦さんの出演作品はたくさん見ています。
一緒にお芝居をすることに緊張していましたが、会って話してみたら「何かあったら何でも言って」って優しく言ってもらえました。常に“一緒に作ろう”という姿勢でいてくださったので、すごく心強くて、先輩としてすごく頼りにさせていただきました。
今回、3年ぶりの共演なので、ちょっとでも成長したなって思ってもらえていたらうれしいです。
――門脇さんとは撮影現場でお芝居について話したりは。
撮影現場ではお芝居についてはあまり話してなくて、麦さんも私も食べることが好きなので「最近何食べました？」とか食べ物の話をたくさんしていましたね(笑)。
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