キャラクターの魅力を最大限に引き出す演技
──自身が演じるキャラクターはどんなところが魅力だと思って演じられていますか?
ファイルーズ:まなつの魅力は本当に底抜けに明るくて太陽みたいな存在で、かつ好きなことには猪突猛進できるポジティブさとフィジカルの強さです。まなつと私の性格がすごく似ているって皆さんによく言われるんですが、確かにそのままですね。ちょっと抜けているところも似ているかも(笑)。
ただ私も社会人を経験して酸いも甘いも味わってきたので(笑)、「中学2年生になる」というフレッシュな女の子の気持ちは思い出しながらやりました。
花守:さんごちゃんの魅力は優しいところかなと思いますが、その中にも強さと脆さがあって。彼女は他人に対して寛容で、それ故に自分の好きなことがいつの間にか言えなくなっちゃっている。そんな時に、まなつちゃんと出会って自分の「好き」と「かわいい」を大事にしたい気持ちが強くなって、踏み出していく…という、さんごちゃんの姿はすごく格好いいなあと感じています。
それって結構誰でも直面しやすい心の問題だと思うし、見ている皆さんにも共感してもらえるんじゃないかなと思います。だからこそ被害者にならないように問題をどう乗り越えていくか考えて踏み出していく強さを意識しつつ、“かわいい”を大切にしながら演じています。
石川:みのりは4人の中で一番、普段の姿とプリキュアになった姿に変化がある子ですね。性格の面でも普段は物静かで本が大好きな女の子だけど、キュアパパイアになると割とハジけている部分もあったりするんです。
きっと彼女は空想することが大好きで、憧れの姿を明確に描いていて「こうなりたい」と思って実現させた姿が、キュアパパイアなんじゃないかなと思います。普段は自分の中にこもりがちなタイプなんですけど、「誰かを助けたい」「みんなと仲良くしたい」という気持ちがあってプリキュアになる。その変化が、すごくすてきだなと思っています。
私も割と人見知りで誰かを演じることで憧れの自分を実現させていて、そこはみのりと一緒かなと思うので「みんなと仲良くしたい」という気持ちをお芝居で昇華していきたいと思います。
瀬戸:あすかは正義感が強い子だなというのが最初の印象ですね。収録は(取材した時点で)まだなんですけどシナリオを読ませていただいて、初めて会うまなつたちに対しても、困っていると助けに入れる子だなと。その流れで彼女たちと交流していくことになるんですけど、気づくと手を差し伸べていたり気を遣ってあげたりして、すごく情に厚く優しい子です。
みんなより年上のキャラクターなので初めてふれるものへの新鮮なリアクションを残しながらも、ちょっと大人っぽいところをうまく絡めて表現していけたらと思っています。
日高:ローラは人魚でプリキュアのサポート役ではあるんですけど、私が人魚の国・グランオーシャンの次期女王になるために「みんな頑張ってよ!」という(笑)。どちらかというと振り回すポジションなんですけど、それがただワガママを言っていると思われて嫌われないように、かわいいなと思ってもらえるように演じています。
本当に表情豊かに動くので見ている皆さんにもツッコミどころのあるかわいい子だなと思ってもらえるような気がしますね。自信もプライドもあるからこそ説得力があって格好良く、いいセリフが本編中にたくさん出てきて私もハッとさせられるというか…。他のキャラクターとはまた違った目線でのセリフにぜひ注目してほしいです。
声の出演:ファイルーズあい、花守ゆみり、石川由依、瀬戸麻沙美、日高里菜
原作:東堂いづみ 監督:大塚隆史
脚本:金月龍之介 音楽:寺田志保
キャラクターデザイン:中谷友紀子、稲上晃
作画監督:稲上晃 美術監督:小川友佳子、渡辺佳人
色彩設計:佐久間ヨシ子 撮影監督:五十嵐慎一 製作担当:澤守洸
■「映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っと GoGo!大変身!!」
2021年3月20日(土)全国ロードショー
声の出演:悠木碧、依田菜津、河野ひより、三森すずこ、加隈亜衣、武田華、金田アキ、白石晴香
三瓶由布子、竹内順子、伊瀬茉莉也、永野愛、前田愛、仙台エリ、草尾毅、入野自由
ゲスト声優:藤田ニコル、生見愛瑠、景井ひな、さぁや/小林星蘭、勝生真沙子/高木渉
原作:東堂いづみ 監督:中村亮太
脚本:金月龍之介 音楽:寺田志保
キャラクターデザイン・総作画監督:爲我井克美
美術デザイン:増田竜太郎 美術監督:小川友佳子、渡辺佳人
CGディレクター:大曽根悠介 色彩設計:佐久間ヨシ子
撮影監督:髙橋賢司 製作担当:澤守洸
(C)2020 映画ヒーリングっど・プリキュア製作委員会
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