森川葵「早乙女芽亜里は自分にとって大事なキャラクター」
――「賭ケグルイ双」実写化おめでとうございます! 森川さんはすでに何度も早乙女芽亜里を演じられていますが、ついに芽亜里が主人公である同作が実写化しますね。
森川:早乙女芽亜里は自分にとって大事で愛おしい、大好きなキャラクターなので、芽亜里を掘り下げた話が実写でできると聞いたときは、とてもうれしかったです。
冒頭では私立百花王学園に慣れておらず、ギャンブルもしていなかった入学当初の芽亜里が描かれるのですが、「これから私はお嬢様になるんだ」という気持ちを持って、頑張って勉強して入学したのだという点を意識しながら演じました。
――秋田さんは内気でおっとりとした性格の芽亜里の幼なじみ・花手毬つづら役、萩原さんは校内でもっとも人気のない賭場を運営する文芸部の部長・戸隠雪見役をそれぞれ今作から演じられていますね。
秋田:私、実は映画「賭ケグルイ」(2019年)にも和気屋喪部美役でちょっとだけ出演させていただいていて。だから、つづら役のお話を頂いたときには、同じ人が違う役を演じていいのかなと(笑)。でも原作を読んでみると、ずっと芽亜里ちゃんの隣にいる自信のない女の子・つづらが変わっていくさまが面白くて、演じてみたいという気持ちが強くなっていきました。
萩原:もともと「賭ケグルイ」シリーズが好きだったので、やっと出られる! と思いました(笑)。実は以前にも「賭ケグルイ」シリーズに出演できる可能性があったのですが、結局仕事のスケジュールが合わずにダメになってしまって。だからこそ、今回の話が決まったときにはマネージャーさんと一緒に喜びました。
――キャラクターを演じるにあたり、意識している点を教えてください。
森川:話し方ですね! 芽亜里がぼそぼそと話すイメージは全くないので、放つ言葉は強く明るく、相手に届くように。あと、表情は原作でかなり豊かに描かれているので、実写でも表現できるように心がけています。
秋田:つづらのお嬢様な雰囲気は表現したいと思っていました。声は高めに演じていましたね。たまに、いつも以上にグズになることがあるのですが、その際には話し方のテンポ感に変化をつけるのに苦戦しました。
萩原:「賭ケグルイ」シリーズの「さっきこの表情をしていたのに、次のカットでは全然違う!」みたいな表情の変化が大好きだったので、私も表情の付け方は意識していました。戸隠は眼鏡をしている分、顔が隠れてしまうのですが、その分眉毛を動かすなど工夫しました(笑)。
――演じたキャラクターとご自身の、似ている部分と異なる部分を教えてください。
森川:違う部分は、自分に自信があって常に強気なところ。私自身は普段、弱気になってしまうこともあります。
秋田:つづらと少し似ていて、私も自分に自信があるほうではないんです。でも、つづらほど自分を“ダメ人間”と思ってはいないですね(笑)。
萩原:ビビりで、普段から“止め役”になることが多いので、そこは似ているかなと思います。ただ、文学オタクの戸隠とは違って“オタッキー”な部分はないかもしれないです(笑)。