世界的書家・芸術家の紫舟(ししゅう)が、5月13日に東京・江戸東京博物館で行われた映画「HOKUSAI」公開記念!大波トークイベントに特別ゲストとして登場。W主演の柳楽優弥と田中泯が見守る前で、「HOKUSAI」をテーマに全長2mを超える和紙に「大波」をライブパフォーマンスで描き上げた。
同映画は、アメリカ・LIFE誌の「この1000年で最も偉大な功績を残した100人」にレオナルド・ダ・ヴィンチらと並んで日本人で唯一選ばれた、“世界で一番有名な日本人アーティスト”葛飾北斎の生涯を描いたオリジナルストーリー。北斎の青年期を柳楽が、老年期を田中が演じる。
イベントの中盤に特別ゲストとして呼び込まれた紫舟。事前に映画「HOKUSAI」を見たそうで、見た後には制作意欲が湧き、一気に大きな和紙に70もの作品を描いたことを明かす。
同作で北斎を演じる柳楽の演技について、紫舟は「プロになると呼吸と線が合ってくるんですが、柳楽さんの筆は呼吸をしているようでした。絵描きは手にも目がないと描けないのですが、柳楽さんの手には目が付いていて美しい所作で見とれてしまいました」と絶賛。これには、横で聞いていた柳楽も「ありがとうございます!なんか汗かいてきちゃった(笑)」と照れ笑い。
さらに、田中が演じた老年期の北斎については「物理的に存在するものではなく、目では見えないものを描こうとしているんですが、風を見つけたときの狂気に満ちた泯さんの笑顔が頭に残っています。北斎が表現したいものに出会って、狂気の笑顔になったんじゃないかな」と分析し、自身がファンだという田中の演技を称賛。
それを受け田中も「風は目には見えないです。自分のことになってしまうけど、踊りは目に見えるけど、目の前にないものを表現しようとしているので、踊りに対する目線に近いのかなと思います」と北斎の絵と自身の踊りの共通点を明かした。
5月28日(金)全国ロードショー
配給:S・D・P
(C)2020 HOKUSAI MOVIE