とわ子がいじらしくてかわいらしい…!
突然、幼なじみの親友・かごめ(市川実日子)を亡くしたにも関わらず、人前では気丈に振る舞っていたとわ子(松たか子)。悲しんでいる場面を直接的には見せないまま、舞台は一年後に移り、「大丈夫かな」「とわ子、どうしてるかな」と、考えずにはいられない一週間だった。
しかし、そんな心配は冒頭で打ち消され、とわ子の相変わらずな不器用さに笑みがこぼれた。かごめがいなくなってしまってからの一年、なんとかとわ子らしく生きていたのだろう。
これからは家で娘の唄(豊嶋花)と二人きりの時間が増えるのかと思いきや、唄は、祖父・旺介(岩松了)の家に住むことを決め、引っ越しの準備を開始。とわ子は、寂しさもストレートに表現できないようで、まるで幼い子がするような方法で唄を引き止めようとする。この場面のとわ子がなんともいじらしくて、かわいらしい。だが、知っての通り唄は何枚も上手で、とわ子をなだめる大人な対応に感嘆してしまった。
ひと目で魅力的と分かる“謎の男”が登場
第7話のキーパーソンとなるのが、オダギリジョー演じる謎の男。彼も三人の元夫たちと同様、一癖も二癖もある香りがプンプン。さすが、とわ子の周りにいる、とわ子に寄ってきた男性という感じ。
あらすじにあるように、とわ子はこの男性にかごめへの思いを打ち明ける。てっきり、とわ子は、かごめに対して淡い思いを抱いていた八作(松田龍平)と気持ちを共有するのかなと思っていたので、ここでも軽く裏切られた。
その“謎の男”は、癖があるものの、一年も思いを秘めていたとわ子が話をしてしまうほど、なんでも聞いてくれそうな優しい雰囲気のキャラクター。(今まで絶対モテてきたに違いない…!)
募っていた思いをとわ子が語りきったあと、彼がかけた言葉で温かい気持ちになり、私自身も生き方を肯定されているような感じがした。彼の言葉は、とわ子だけではなく、大切な人を亡くしたことのある多くの視聴者を前向きにさせるものになるだろう。そして、こんな言葉をもらったら、とわ子の中で彼の存在が大きくなっていっても不思議ではない…。