森公美子、180度違う役どころの生田絵梨花に「どこで勉強した?」
――森さんは、24年目に入られるという事ですが、いかがですか?
森:1997年からの出演でございまして、本当に皆さまに「飽きられないように、飽きられないように」とただそれだけを祈っております。少しずつマイナーチェンジがありますので、それでまた新しいマダム・テナルディエをお届けできればと思っているんですけれど、何しろ衣装がぱんぱんで(笑)。コロナ禍で自炊が増えてしまったので、これだけがちょっと、皆さんに迷惑をかけているという状況なんです(笑)。
――六角さん、生田さんとは実の親子役でしたが?
森:生田さんのエポがまたすれっからしで、「あれ?前にゴゼットやってたんだよね?」というくらい全然違うキャラクターを押し出してきて、しかも、声も全部地声で「ぐわー」っと張った声でもうびっくりしました。「どこで勉強した?」と聞いてしまいました。
――生田さんは、どこで勉強したんですか?
生田:ええ~どこで?
森:これに向けて声を作ったんだもんね。
生田:発声は変えました。今までは裏声とか高い音域だったので、地を這うようなエポの音色を出せるようにトレーニングは重ねてきました。
――森さん、新しい夫(テナルディエ役・六角)はどうですか?
森:六角さんはさすがですね。舞台経験がおありだから、居場所の確認は完璧に入っているというのが素晴らしかったです。
六角:ご迷惑をお掛けしないようにと…
森:よくできたね。稽古回数も少なかったのに。
六角:これからもよろしくお願いいたします。
森:こちらこそよろしくお願いします。
――福井さん、最後にメッセージをお願いします。
福井:いよいよ今日、日本の「レ・ミゼラブル」の公演がスタートします。このような状況の中で舞台に立てること、本当にうれしく思いますし、しっかりと地に足を付けて演じたいと思います。
まだまだ状況はすぐには良くならないと思いますけど、「明日舞台がある」という事で、私たちはその準備をしっかりとしてそこに挑むだけだと思っておりますので、地方公演も合わせて10月までと長い公演になりますが、最後までなんとか完走できるように頑張りたいと思いますので、ぜひ応援の程よろしくお願いします。
【東京公演】
5月25日(火)~7月26日(月)
会場=帝国劇場