松たか子が主演、坂元裕二が脚本を手掛けるドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系)の第10話(最終話)が、6月15日に放送された。
愛すべきキャラクターたちが紡ぐ先の読めない展開と、深いセリフの数々で多くの視聴者をうならせた今作の最終話は、Twitterのトレンドランキングで1位を獲得。ドラマが終わってしまったことを惜しむ声が多く寄せられるかと思いきや、視聴者からの感想は「大豆田とわ子、最高!」「こんな作品と出会えて幸せ…」など、清涼感に包まれている。(以下、ネタばれが含まれます)
チャーミングなとわ子と、彼女を大好きな三人の物語
人生に巻き起こる“喜怒哀楽”をオシャレな箱に詰め込んだようなドラマだった。
「大豆田とわ子と三人の元夫」は、3回結婚して3回離婚した“バツ3・子持ちの社長”大豆田とわ子(松)が、“3人の元夫”に振り回されながら日々奮闘する姿を描いた“ロマンティックコメディー”。1番目の元夫でレストランオーナー兼ギャルソンの田中八作(はっさく)を松田龍平、2番目の元夫でファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(かたろう)を角田晃広、3番目の元夫で弁護士の中村慎森(しんしん)を岡田将生が演じた。
「これ、大豆田とわ子」という伊藤沙莉のナレーションで語られるとわ子の日常は、家の窓の網戸が度々外れたり、娘・唄(豊嶋花)が彼氏にかまけて医者になる夢をあっさり諦めるなど、トホホと苦笑いしたくなるような出来事も多い。
ところが“バツ3”であることを、とわ子が後ろめたく感じているかというと、そうでもない。新しい恋の予感に喜び、社長というポジションで働くことに悩み…等々しているうちに、ここまで歩みを進めてきた明るい女性、という印象である。
八作、鹿太郎、慎森の3人は、そんなチャーミングで人間臭いとわ子のことが大好きな元夫たちとして、別れた妻と関係を続ける様子が描かれた。