ゲネプロを終えて、大森は「今日(24日)が本番という実感がなかったんですけど、ゲネプロで初めて関係者の皆さんの前で演じるということで、すごく緊張しました。正直、緊張しっ放しだったんですが、無事ゲネプロを終えることができてよかったです。本番はゲネ以上のものを作れるように頑張ります」と、本番に向けて気持ちのスイッチが入ったという。
長月は「私は緊張しないタイプなんですけど、舞台に出た瞬間に右と左が分からなくなったりしたので、本番が怖いなって少し思いました」と平常心を保っているようで、無意識に緊張していたと明かし、「新越谷のみんなで集まって相手チームのデータ資料を見るシーンがあるんですけど、芳乃ちゃん(岡村)がパッと開いたところが演出の伊勢(直弘)さんからのメッセージが書いてあって、やられましたね(笑)。でも、気持ちが引き締まりましたので、本番、本気で頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
「最初は硬かったグローブが柔らかくなっていて、グローブを抱き締めて『いっぱい愛情を込めてきたんだな』って思いながらゲネプロに臨みました」と、小澤は1カ月間使ってきたグローブで、これまでの頑張りを実感。
野球が大好きな岡村は「リハ着をオリックス・バファローズのを着て、山本(由伸)選手のユニフォームを楽屋に飾って、『今日は頑張るぞ！』って気合が入ってます！」と気合十分。
登場するキャラはみんな強烈な個性を放っている。大森は「詠深ちゃんと言えば“魔球”。自分も魔球が投げられるように練習を頑張ったので、皆さんにそこを見てもらいたい」とエースの武器である魔球にこだわって役づくりを行った。
大森が演じる詠深とバッテリーを組む山崎珠姫役の長月は「アニメで見る珠ちゃんはかわいらしくて、意外と声が高かったりするので、私も普段よりしゃべる声を高くしたりして、私も自分なりの“山崎珠姫”を作らせていただきました。球ちゃんは“強気なリード”をするので、どう“強気”に見せるかをすごく考えたので、強気な私を見てください！」と、演じる役を研究。
小澤は「私は右利きですけど、希ちゃんは左投げ左打ちで、最強打者って言われるぐらいのバッティングをするので、家で左の素振りをして、左で投げる練習もしました」と、キャラに近づくために家でも猛特訓を行った。
間島が演じた岡田怜は数少ない上級生(2年生)。「2年生は篠原望が演じる理沙ちゃんと二人だけで、停部中もずっと整備をして守り切ってきた優しい子なので、優しさとか安心感とか、大黒柱みたいな存在になれるように努力したので、そこを見てほしいです」と性格面を重視して役づくりに励んできた。
岡村が演じる川口芳乃はデータ分析が得意なマネジャー。「普段学校で過ごす時はかわいい芳乃ちゃんを意識して、試合中に守備シフトを指示する時は野球に全力な芳乃ちゃんをイメージしています。福岡ソフトバンクホークスの松田(宣浩)選手の“熱男”とかオリックス・バファローズの杉本(裕太郎)選手のこれ(昇天ポーズ)とかもお芝居の中に取り入れていたりするので、野球ファンの方にはそういうところも見ていただけたらうれしいです」と、野球好きの岡村ならではのこだわりと遊び心をアピール。
最後は、大森が「今回の舞台『球詠』はラストアイドルのメンバーだけで作り上げた舞台となっています。最初は舞台未経験の子がいたり、不慣れなところもありましたけど、関係者の皆さんやたくさんの方に支えられながら成長できました。千秋楽まで、みんなで力を合わせて、健康で楽しく走り抜けていきたいと思いますので、最後までよろしくお願いします！」というメッセージで締めくくった。
舞台「球詠」は、東京・草月ホールにて6月30日(水)まで上演。
◆取材・文・撮影＝田中隆信
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
6月24日～30日(水)まで東京・草月ホールで上演
【公式HP】https://tamayomistage.com/
■キャスト
武田詠深役：大森莉緒
山崎珠姫役：長月翠
中村希役：小澤愛実
藤田菫役：松本ももな、白石真菜(Wキャスト)
藤原理沙役：篠原望
河﨑稜役：畑美紗起、高橋みのり(Wキャスト)
川口息吹役：大場結女、籾山ひめり(Wキャスト)
岡田怜役：間島和奏
大村白菊役：栗田麻央
川口芳乃役：岡村茉奈
藤井杏夏役：奥村優希
朝倉智景役：鈴木遥夏
大野彩優美役：町田穂花
浅井花代子役：髙橋美海
大島留々役：宇多川桜夢
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