「HONZIがライブに向けて夜な夜な猛練習する姿はよく覚えてます」
――紆余曲折あったメディアモラレス時代からポリドールへレーベルを移籍する際、「ワイキキビーチ/ハワイスタジオ」を勝ち取ったことがその後の大きな飛躍へと繋がっていったと思います。ZAKさんにまつわる“都市伝説”も皆さんの口から語られていて、「本当だったのか…」と思ってしまいましたが(笑)、スタジオでの思い出深いエピソードはありますか?
茂木:スタジオ(ハワイスタジオ)が2階にあって、1階(ワイキキビーチ)がみんなでくつろいだり、打ち合わせや取材で使ったりするスペースだったんです。『空中キャンプ』を作っている時に、1階のロビーでみんなでテレビゲームをめちゃくちゃやってたんですよ。
あのアルバムを作っている時は本当にたくさん時間があって、みんなでゲームしていたのが一番覚えてることかもしれないです。その時やってたのはレースゲームで、車が馬になったりするやつなんですけど(※おそらくセガサターンのゲーム「デイトナUSA」のこと)、馬になるのがすごく面白くてあれをみんなで本当によくやってましたね。
それから、スタジオではテレビもよく見ていたんですけど、ビートルズが1995年にアンソロジープロジェクトを始めた時、筑紫哲也さんのやってた「NEWS23」(TBS系)で“Free As A Bird”が新曲として初めて流れたんです。
それをみんなで見ていて「すっごい良い曲じゃん!」ってめちゃくちゃ感動したのをよく覚えてます。その時は確か木暮晋也くん(※HICKSVILLEのギタリスト。フィッシュマンズのサポートを担当)もいて、木暮くんはスタジオによく遊びに来てくれていたんですけど、深夜のテレビショッピングの物まねしたりして遊んでましたね。
あと、良い思い出としては、ハカセ(※現・HAKASE-SUN)が脱退した後にバイオリンのHONZIが僕らのライブのサポートなどをやるようになるんですけど、HONZIがライブに向けてワイキキビーチの1階で夜な夜な猛練習するんです。
そもそもHONZIはバイオリニストなので、キーボードは「多少弾ける」っていうレベルだったんですけど、僕らがそこもお願いしちゃったんで。すごくたくさん頑張ってくれていたその姿はよく覚えていますね。
(後編へ続く)
7月9日(金)より、新宿バルト9、渋谷シネクイントほかにて全国順次公開
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