震災で両親を失い、東京でダンサーになる夢をかなえようと故郷を離れるも、同郷で「元気食堂」を営む木島晃(松平)と出会い故郷に帰ることを決心する鈴木大樹を演じる屋良。
話を聞いた時の心境を「どうして自分が主役なのかという思いがありました。東北出身でもないし、(震災に)全く関わりがなくて。自分がやるに当たって何ができるかなと思いましたが、答えは正直見つからなくて」と回顧した。
ただ浜中と被災地を訪れたことで心境に変化があったそうで、「地元の人たちの話を聞いて、逆にこっちが元気をもらいました。つらい思いを抱えているけど、前に進んでいくし、何より(震災を)経験した強さを感じました」と打ち明ける。
続けて「地元の方に『こういうことがあった』ということを、若い人たちに伝えてほしい』と言われ、勇気をもらいました。エンターテインメントに関わっている人間として、その思いをしっかりステージの上から伝えていくのが仕事。大変な思いをした人たちの気持ちをくみ取った上で、みんなに伝えていけることはしっかり伝えていきたい」と誓った。
津波で母親を亡くした大樹の同級生を演じる浜中は「毎回、出演する舞台とのご縁の意味を考えますが、今も考えていて。すごくいい意味で、心の中でいろんなことが広がりました。いい経験をさせていただいています」と感慨深い様子で明かし、「僕自身、この舞台で何ができるわけではないですが、少しでも何かを伝えられたら。一生懸命やるしか僕にはできないので、頑張りたい」と力強い表情で答えていた。
最後には、屋良が「素晴らしいキャストがそろっています。物語に加え、お笑い、音楽、ダンス、さまざまなエンターテインメントが楽しんでもらえる作品になっていると思います」と胸を張り、締めくくった。
◆取材・文・撮影=TAKAMI
<横浜公演>7月2日~11日(日)
神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール
<大阪公演>7月16日(金)~18日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
公式サイト:https://ikinukukiseki.com
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