岩崎P「目が忘れられなかったんです」
――今回の作品はいつ頃から動いていたのでしょうか?
佐久間P:昨年新型コロナウイルスで緊急事態宣言などが発令されてバタバタとしていた時期に、元々温めていた企画を、今の時勢にフィットするのではと感じて整理して書き直したものだったんです。
まず昨年夏頃に企画が決まりまして、脚本家さんを誰にお願いしようかなというのと同時に、主演を重岡さんにお願いしたいっていうのを並行して進めていました。結果的に重岡さんに主演を引き受けていただけたあとに、脚本をマギーさんにやっていただくことになったという流れです。
――なぜ脚本をマギーさんにお願いすることになったのでしょうか?
佐久間P:マギーさんは直近のTBS作品だと「カンナさーん!」を書いていただいていて、それも渡辺直美さん演じるカンナがシングルマザーになるっていう話なんです。夫が浮気して家を出てしまい、一人で子育てしなければならなくなるという一見シリアスな内容でも、多幸感溢れるピースフルな世界観になっていて。周りのキャラクターたちも単なるいい人・単なる悪者ではない、すべての登場人物への愛情を感じられる脚本にも惹かれました。
そういった作品を書くのがお得意な方なんだなと思っていたので、今回の企画のテーマにすごく合っているなと感じてお願いしました。
――今回、新米シングルファーザー&マザーの息子・娘役のオーディションには約400名の子役が参加したそうですが、どういった部分を見て決めたのでしょうか?
岩崎P:まず、一番スタッフの中で話し合ったのは重岡さんの息子・陽役ですね。5歳にしては非常に難しい役柄で、俊平との二人芝居も多いので、親子としてのコンビ感や相性が大事だなと思っていました。
なのでかなりの人数の男の子に実際に会って、話して、お芝居をしてもらいました。その中で陽役の佐藤遙灯くんにした最終的な決め手は、大人の話を聞くときにちょっとだけ心細げに、でも真っすぐ大人の目を見るんですよ。幼いなりに一生懸命何かを理解しようするその目がすごく印象的で忘れられなかったですね。
大人では理解しきれない子どもの深い感情とか、言葉にはできない感覚的な部分の表現をこの子だったらできるんじゃないかって思わせてくれるような表情をする子だったんです。本人は緊張していただけかもしれませんが(笑)。
それでもこちらが「このお芝居をもう一回やってみて」とお願いすると頑張って応えようとしてくれるそのまなざしが「ああ、この子だったら陽を任せられるな」と思わせてくれたので、ぜひこの子に演じてほしいと監督やスタッフにも伝え、決定しました。
佐久間P:そうですね、実は陽役が最後に決まったんです。メインに3人の子どもが出てくるので、バランスとか含めて難航したんですが、(決め手は)佇まいですね。
ちょっと不安そうにしている姿が守ってあげたくなるというか、父性本能をかき立てられる表情をしていたので、この役にぴったりだなと思ったんです。俊平がこの子のためなら頑張れる、この子の前では笑ってなきゃいけないっていうのを、遥灯くんになら思うだろうなと感じたんです。
7月9日(金)スタート
毎週金曜夜10:00-10:54
※初回は夜10:00-11:09(15分拡大)
TBS系で放送
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