「ムショぼけ」あらすじ
5000万円の報奨金と自らの組をもたせてもらう事を条件に、敵対する組織の組長襲撃を実行したヤクザ・陣内宗介(北村有起哉)。懲役覚悟で一世一代の大勝負を遂げたはずだった。
しかし、刑務所に入った途端、全ての約束をほごにされた上、揚げ句の果てに組まで破門されてしまう始末。待っていたのは孤独な刑務所暮らしだけ。ヤクザの地位だけでなく、家族にも見放され、全てを失った。
それから14年後。晴れて出所した陣内は、カタギの世界で生きていく事を決意するのだが、「コンビニのレジ袋は有料」「居酒屋は全面禁煙」「てかスマホって何や!」――。14年の歳月で、すっかり様変わりしてしまった世の中に困惑する。
そればかりか、壁に向かって直立したり、独り言が多くなったり、長年の刑務所暮らしで染みついた癖がついつい出てしまう。
そんな陣内の前に現れた見覚えのある一人の男が「お前は重度のムショぼけや…」と告げる。それは新たな悪夢の始まりだった。
陣内宗介役/北村有起哉コメント
この歳になって、初めて連続ドラマの主役をやらせていただく事になり、恐縮さと気合いが入り乱れております。
元ヤクザが14年という長い刑期を終えて、まっとうな社会に居場所を見つけ出そうと奮闘する日々。浦島太郎のように、時代の流れに面食らいながらも、この主人公は喜怒哀楽をストレートに曝け出し、家族に支えられながら、なんとかしがみついていきます。
癖のある人しか出てこない尼崎ワールド!とくとご堪能くださいませ。