西島秀俊が主演を務める映画「ドライブ・マイ・カー」(公開中)の初日舞台あいさつが8月20日に都内の劇場で行われ、西島、岡田将生、濱口竜介監督が登壇した。同作は、村上春樹による短編小説を映画化した作品。主人公・家福(西島)は愛する妻と満ち足りた日々を送っていたが、妻が秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。行き場のない喪失を抱えて生きていたが、演劇祭で寡黙な専属ドライバーと出会い、それまで背を向けていたことに気付かされていくという人間ドラマ。
公開を迎え、主人公の家福を演じた西島は「こうやってたくさんの方とお会いしてお話ができてうれしい。皆さんに見ていただけて感無量です」とあいさつ。
家福の妻・音から紹介されたキーパーソンとも言える俳優の高槻を演じる岡田も「本当に集中してこの作品に関わらせていただいていたので、早く見ていただきたいと思っていました。初日を迎えられてうれしく思っています」と話した。
濱口監督は「素晴らしいものを撮れていると思いながら撮影していた」と撮影当時を回顧。「それがようやくこうして多くの方に見てもらえてうれしい」と公開の喜びを伝えた。