「岡田くんは『この世界にいて大丈夫かな?』というくらい純粋な人」
同作が初共演だという西島と岡田。西島は「『(岡田は)この世界にいて大丈夫かな?』というくらい純粋な人」と印象を話すと、「僕もう32(歳)ですから!」と岡田がツッコむ場面も。
ツッコミに笑いながらも「もちろん経験を積んだ大人でタフな男性だけど、繊細でもろい部分もあって。そこをずっと持ちながら、外側を強くして、両方持ってもらえるといちファンとして幸せかなと思う」と言葉を送った。
濱口監督は「お二人とも思慮深くて真っすぐな方。本当にいい人たちに頼めてよかった」とコメントした。
カンヌ国際映画祭脚本賞は「役者さん全員に贈られた賞」
同作は、第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を受賞。イベントでは、トロフィーがお披露目された。
トロフィーが登場すると、思わずアクリル板から身を乗り出してのぞく西島と岡田。濱口監督が「意外と小さいでしょ?」と言い、会場から笑いが起こるシーンも。
さらに受賞について濱口監督は「世界最高峰の映画祭で受賞できるなんて光栄です。村上春樹さんの物語というベースがあり、自分も今までにない脚本が書けました。ですが、特に今回は役者さんの言葉がそのまま映画になっているので、役者さん全員に贈られた賞なのではないかと思っています」とコメントした。
最後に岡田が「僕自身、見た時に涙が止まらなくなったくらい、心に何か感じる作品になっていると思います。皆さんのお力をお借りして、この映画がたくさんの方に広まっていくとうれしいです」と、西島が「出演している側ですが、どこか自分ではないような感覚になる、フィクションの中の人間ですが、そこで彼らが生きているような感覚になる作品です。もしまたこの登場人物たちと会いたいと思ってくだされば、いつでも劇場に足を運んでください」と話し、イベントを締めくくった。