「『おまえの英語は赤ちゃん英語だ』って言われました(笑)」
同作には外国人キャストも出演し、9つの言語が飛び交ったという。演じた感想を聞かれ、西島は「監督が選ばれたキャストは、共通して、作品に対しても、演技に対しても、監督の演出に対しても“真っすぐ”な人だったので、気持ちよく演技をしていました」と言い、「労力や時間をかけた本読みも楽しむような方たちが集まっていたので、毎日が豊かで喜びのある現場でした」と当時を振り返った。
岡田も「迷いながらみんなで答えを見つけていっている感じでしたね。刺激になりましたし、お芝居は日本に限らず、どこでもできるんだと感じられた現場でした」と真面目に語りつつ、「英語でコミュニケーションを取っていたのですが、『おまえの英語は赤ちゃん英語だ』と言われていました(笑)」と、笑いながら撮影中のエピソードを明かした。
「監督が僕を通して見ていることを感じながら演じました」
同作では演出家を演じた西島。どのように役を組み立てたか問われると、「いくつかの劇団にお邪魔して演出家の方から聞いたことを参考にしていましたが、僕の役はどこか濱口監督に影響を受けているし、監督の一部分でもあると思っていたので、僕が見ているけど、監督が僕を通して見ていることを感じながら演じていました」と、独自の役作りを告白した。
そんな西島に対して「現場では本当に演出家でした」と明かした岡田。「ものすごく緊張感のある中で撮影をしていたのですが、カットがかかると濱口監督の後に西島さんの顔色をうかがってしまうくらい、それくらい家福としていてくれたので、僕もなるべく現場では高槻でいようという気持ちになりました」と空気感を明かした。