「変わらないこともあれば、本当は変わっていることもたくさんある」
――8月17日にリリースした新曲「原点回避」についてもお聞きできますでしょうか。
「“原点回帰”しながらも前に進む」みたいなことがテーマになっています。この10年間、もちろん好きでやってきたことなんですけど、いろんなことをやってきて、自分の中に「10周年を振り返るより11年目を前に進む」という明確な10周年のテーマがあるので、ここからいろんなチャレンジをしていきたいなって思っています。
下積みがなかった分、一時的にいろんな人に知ってもらえたり、ファンの人が付いてくれたりしたんですけど、11年目からはまた下積みから始めるような気持ちでいます。
――「音楽活動の“原点”は?」と言われたら、何を思い出しますか?
やっぱり「PONPONPON」のMVですね。デビュー曲ですし、あのMVのおかげで海外の方に知ってもらえたり、ワールドツアーのきっかけにもなったりしたので。
――世間の人たちはやっぱり「PONPONPON」などの印象が強いと思うんですが、その一方で先ほど"カラフルなものだけじゃなくて、白や黒も選択肢として広がってきた"というお話がありました。その点でギャップを感じたりすることはあるんでしょうか?
めちゃくちゃありますね。「原点回避」のMVは、私が“デカリボン”に追いかけられているんですけど、撮影の時に「デカリボンって8年くらいもう着けてないんですよ」「最初の2年間のイメージが強過ぎて、世間の人がそういうふうに思ってるんです」みたいなお話をして、それで「この10年間変わらないこともあれば、本当は変わっていることもたくさんあって」みたいなお話から、今回のMVに至りました。
やっぱり世間の人は私に「私生活があんまり見えない」とか「ご飯もグミとかばっかり食べてそう」みたいなイメージがあって、もちろんグミも好きなんですけど(笑)、私はもっと人間的だし、この10年間で感じたことをいろいろ発信できたらいいなって思っています。
――では、最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。
「Roots」では思い入れのある過去の楽曲を厳選してやらせていただきました。8年くらい前の衣装を着て、久しぶりの登場曲でステージに出てライブをして、最新曲の「原点回避」も番組としてはこれが初披露なので、ぜひチェックしてみてください。
「原点回避」はきゃりーぱみゅぱみゅ史上、一番ミュージシャン的な楽曲になってますし、歌詞もすごく深いので、ぜひ歌詞を見ながら聴いていただきたいなと思っています。
来年からは全国28カ所っていう過去最大規模の全国ツアーも予定しているので、ご自分の健康を第一にしてもらいながら、また皆さんに会えたらいいなと思っています。