4月3日(月)夜8時から、月曜名作劇場「西村京太郎サスペンス 新・十津川警部シリーズ2『伊香保温泉殺人事件』」(TBS系)が放送される。
新シリーズ第二弾で十津川警部を演じるのは、前回に引き続き内藤剛志。また、頼れる相棒である“カメさん”こと亀井警部補を演じるのは石丸謙二郎だ。
さらに、謎多きデザイナー役に笛木優子、勝気で十津川と対立する女性刑事役を紫吹淳が演じる。第二弾は、群馬・伊香保町を舞台に物語が展開していく。
撮影の多くは、ドラマの舞台である伊香保で行われたという。本作で主演を務める内藤が、撮影の思い出や十津川警部を演じる上での心構えを語ってくれた。
――今回の撮影を終えての手応えを教えてください。
十津川っていうのは非常にビッグネームなキャラクターなので、緊張もしましたがうれしかったです。でも、十津川はつないでいく役だと思うんですよね。僕の前にたくさんの先輩がやられているから。
僕の後にもきっとほかの俳優さんもやられるという意味で、そこのバトンをしっかり持って走ろうと思いは強いです。今回の撮影ももちろん、反省する部分もありますが、面白いものができたと思います。
――今回の撮影は真冬に行われたそうですが、いかがでしたか?
本当に寒かった! -7℃くらいのところで撮影したんです。榛名山や榛名湖でも撮影をしましたがとても寒かったです。けれど、この作品に“寒さ”はとても有効でしたね。
今回の作品は“人が人を信じられない”っていうことが描かれていますから。作品全体に冷たい感じが映っているといいなと思いますね。びゅうびゅうとした寒さが、効果を出してくれたら僕たちは苦労したかいがありますね。本当にすごい雪景色だったんですよ。湖に氷が張っていて。
――今回、共演した紫吹淳さんの印象はいかがでしたか?
やっぱりスターだよ。本人は「自信ない…」なんて言ったりするんだけれどね(笑)。彼女が階段を下りてくるシーンがあるんですけど、それ見て「スターだな!」って思いました。
人に何かを伝える強さがあるから、本当に見事でしたね。監督の指示にもしっかり応えていたしオーラもすごいし、人柄もかわいらしいし。現場でもみんなにいじられて、大人気でしたよ(笑)。
――十津川を演じる上で意識してることはありますか?
クールに見えるけど、動物的な男でありたいと思ってます。笑いを取る必要もないし、こびを売る必要もない。そういう意味で、十津川はやりやすいです。微笑ですらいらないですからね。
――この先、十津川を演じていく俳優さんに伝えたいことはありますか?
「この役は何年もずっと続いてきたバトンだから絶対落とすなよ」と伝えたいと思います。自由に切ったり貼ったりしていいものじゃないと思います。伝統芸能みたいなものですからね。
その中で少し自分の色をつけながら、つないでいくことが大事だと思います。
「西村京太郎サスペンス 新・十津川警部シリーズ2 『伊香保温泉殺人事件』」
夜8:00-9:50
TBS系で放送