「練習生のときはいろんな試練があって、世の中を恨んだりも」
アルバムタイトルに掛けて、ストレスフルな状況やプレッシャーに直面したときに「戦うか、逃げるか」という質問に、HUENINGKAIは「練習生のときはいろんな試練があって、世の中を恨んだりもしました。でも考え方を変えて、挫折を経験すると大きく成長できるというポジティブな面を見るよう意識して活動してきました」と回答。
「だから僕は戦ったり逃げだしたりするよりは、ただ、今、現在に集中したほうがいいと思います」としつつ「そしていつか、世の中に復讐できる機会を狙いながら…そのときはかっこよく登場したいです」と茶目っ気たっぷりに語っていた。
また、単独でのプロモーションを行っていないにも関わらず、米ビルボードの「ワールド・デジタル・ソング」に7度もランクインし、TikTokでも使用回数10万超えとなっている「Anti-Romantic」については、「タイトルからも分かるとおり、恋をしたいけど、傷つきたくないという感情に多くの方が共感してくれているようです。実際、5日会って、メッセンジャーで別れを告げるような場合もあると聞いたことがあります。今は人と会うのが難しい時期なので、よりそうなっているのかもしれないです」と分析した。
世界に認められつつあるTOMORROW X TOGETHERの活躍について「前回のアルバムの成績が良かったので、より楽しく活動を終えることができました。MOA(ファンの総称)の皆さんのおかげです。遠くから見守ってくださっている皆さんにもエネルギーが伝わるよう、僕たちも頑張ります」と意気込み。
また、リパッケージにあたり追加されたファンソング「MOA Diary(Dubaddu Wari Wari)」については「メンバーそれぞれが書いた歌詞を集めて、良いと思う部分を選んで完成させました」と制作過程を明かし、「僕は、今までMOA(ファンの総称)と話した内容や、MOAからもらったメッセージなど、日記に書いた思い出を回想しながら書きました。本当に伝えたい言葉を入れることができる、楽しい作業でした」と告白。
「MOAとの出会いからこれまでの道のりを表現できました、一緒に楽しく盛り上がれるような曲にしたので、大変だったことを振り返るのもいいですが(笑)、曲を聞きながら幸せを感じてほしい」とHUENINGKAI。
さらにSNSを通じたMOAとの交流について「僕たちはMOAにはすてきな姿をお見せするべきだとも思いますが、感情を率直に伝え、ありのままの姿を見せるのも大切だと思います。そのような姿を見て元気になってくださればうれしいです」と語っていた。
◆取材・文=坂戸希和美