ヘミングウェイによる日本の未来へのメッセージ
そこからヘミングウェイの物語へと重点が移っていった。総理大臣臨時代理・藤沼(峯村リエ)に、某国が大規模テロを企てるなかで日本の危機を救ってほしいと懇願されたヘミングウェイ。
テロで狙うとしたら一番の脅威である預言者の自分だとし、ヘミングウェイは工作員によって撃たれる未来を選んだ。
ヘミングウェイはそれ以前に撮影していた動画チャンネルで「未来というのは、今、現在からの一筆書きなんです。今とてもつらくて、苦しくて、先が見えなくて、誰も助けてくれなくて、そう思っていても、もう少しだけ耐え抜いてください。それぞれの、あなたの運命を大切にしてください」と語った。
そして「皆さんにも第六感はあります。本当に苦しいとき、困ったときは、なんとなく考えてみてください。なんとなくそんな気がする、なんとなくこっちがいい、そんななんとなくという直感があなた自身を、あなたの大切な人を守ります」と締めくくった。
予告されていたラストの衝撃はヘミングウェイの死で、彼が語る苦しい時代を生きる者へのメッセージを受け止めて終わりかと思いきや、そうではなかった。
信者たちの前に現れ、預言者として鐘を鳴らしたヘミングウェイ。彼に向かって“ヘミポーズ”をしている信者たちが映されていくと、中には藤沼や、ヘミングウェイの動画を撮影していた女子高生3人組の1人で、途中からいなくなっていたペリ(隅田杏花)らの姿が。
第6話で新聞記者の詠美(白石麻衣)がヘミングウェイの祈り動画に反応する人々について調べたとき、“サクラ”の存在に触れられていた。信者が“サクラ”として預言者となるヘミングウェイの存在を高めたきたことが明かされたのか。
Twitterのトレンド入りする反響を呼んだが、さらなる衝撃は「Season1」と出たことだ。まだ謎に満ちている物語の続きがどうやらありそうだ。
(文=ザテレビジョンドラマ部)