吉高「まるで梨央と加瀬のような関係性」
――お互いの印象はいかがですか?
吉高:松下さんとは2020年にドラマで共演したのですが、撮影期間が3日間ほどだったのですぐに終わってしまって…。その時に“もっと一緒に(演技)できたらよかったな”と思っていたので、こんなにすぐに共演できて、大変うれしく思っています。
新さんとは、今回のドラマで3度目の共演になります。10代、20代、30代と(それぞれ共演する中で)私を見ていただいているので、40代も、50代も、60代も見ていてほしいなと思います(笑)。私の変わらない部分や、変わった部分も知っていると思うし、いてくださると安心します。まるで梨央と加瀬のような関係性ですね。
松下:吉高さんと以前共演したドラマはライトなラブコメの作品だったので、現場もすごく明るくて、楽しい思い出しかないくらいハッピーな現場でした。
しかし、今回はミステリーやサスペンスの要素があるドラマなので“(吉高が)どういう面持ちで現場にいるのかな”と考えながら現場入りしたら、以前共演した吉高さんと何も変わらない、とっても元気な様子を見て“僕の知っている吉高由里子だな”と思いました。
吉高:(笑)。
松下:でも、それがすごいところだと思うんですよ。シリアスなシーンを直前に控えていても、カメラがまわる5秒前まで僕らが知っている吉高さんがいて、でもカメラがまわった瞬間に切り替えて、時には涙を流したりするので“すごい人だな”と。時々、変なむちゃぶりをされることもありますけど…(笑)。
吉高:(笑)。
松下:それもすべてひっくるめて、魅力に変えてしまうパワーがある方だなと思いますね。新さんは今回初めての共演になります。以前、「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(2019年、フジテレビ系)で共演シーンはなかったんですが、同じ作品に出演したことがあるんです。その時に“いつかご一緒できたらいいな”と思っていて、どんな方なのかなと気になっていました。
なので共演するにあたり、まずは僕自身のことを知っていただきたいなと思って初日から積極的に話し掛けていたんですが、めちゃくちゃ優しくてびっくりしました(笑)。
吉高&井浦:(笑)。
松下:僕の勝手な印象なんですが、(井浦は)クールで、怖い方なのかなと思っていたんです。でも、実際には優しいというか“温かい人”でした。役柄的にはバチバチしていますが、僕個人としては今後もいろんな話を聞けたらいいなと思っています。
井浦:えーっと、普段はクールで怖いですけど(笑)。
松下:そんなことないですよ!(笑)
井浦:洸平くん、ありがとうございます(笑)。洸平くんとは現場で話していると会話が広がるんですよね。きっと興味のあるものや、好きな分野がリンクしているんだろうなと思います。結果、自然と仲良くなっていってしまっているんですが、役柄的に梨央を挟んで両サイドから火花を散らす関係性なので…。
でも、肌と肌を合わせてお芝居するのは今作が初めてなので、加瀬と大輝の関係性は最終話までフレッシュでいたいなと思っております。
吉高さんとは何度か共演したことがありますが、今回は久々に共演シーンが多いので、出会った頃に比べてお芝居で“変化した部分”と、吉高さんの“変わらない部分”っていうのをしっかりと感じています。本人にはあまり言っていなかったんですが、感動しているんです。
吉高:ふふ(笑)。
井浦:すごいなって思っています。でも(吉高に)「すごいね」なんて言ったら、本人がすぐに調子に乗るので、あんまり言わないですけど(笑)。
吉高:(笑)。