これまでドラマでなかなか描かれてこなかった“生理”
また、コムアイは「現実では生活の中で、生理にまつわることが一つのイベントとしてあるわけじゃないですか。でもドラマって、出産やトイレのシーンは描くけれど生理のシーンは描かれない。なんで飛ばされているんだろうって、ちょっと不思議ですよね」と、生理の扱われ方に対して疑問を提示。
これを受けた家冨ディレクターは「勝負をかけたいときに(生理が)来てしまうこともやはりあるじゃないですか。必ずあるはずのものなのに、なかったもののようにされてしまう」とした上で、
「ちょうど『雨の日』を企画する直前に『クイーンズ・ギャンビット』というドラマを見ていたのですが、チェスの大会の、ここぞというときに生理が来てしまうんです。トイレでナプキンを差し出してピンチを救うというトイレの中の女性2人のやりとりが描かれているのを見て、これをやろう、と」と、「雨の日」制作秘話を明らかに。
辻氏も「オリンピック選手だってレッドカーペットを歩く女優さんだって、(生理が来ていても)何事もなかったかのように残りの4分の3の日のように振舞っている。どんなときでも(生理が来ることは)ありうるはずなのに、まるで存在していないかのような日常をみんな歩んでいますよね」と共感を示した。