「日本沈没-希望のひと-」は人間関係の余白のストーリーもしっかり見せてくれる
さてそんなドラマ好きな僕が注目している今期のドラマの話を…。今期は面白い作品が多いのですが、気になっているのは「日本沈没-希望のひと-」「最愛」(ともにTBS系)「アバランチ」(フジテレビ系)。
まずは「日本沈没―」ですが、日曜9時の日曜劇場枠はドラマファンとしては押さえておかなきゃと思い、見始めました。そして改めて日曜劇場の重厚さを感じました。長年の固定ファンがいて毎回期待値が高いのにもかかわらず、常に裏切らず、期待値を遙かに超えてくるものを作るのがこの枠。今回も日本の精鋭たちが作っているのをひしひしと感じ、物作りのすごさを体感できます。
見ていて思ったのは、すごくテンポがいい。複雑な人間関係もきれいに押さえているのに中だるみしない。それこそ香川(照之)さんが演じる田所教授の気持ちや彼のめんどくささも全部分かるんですよ。専門用語が多い中、それができるって本当にすごいです。そこにはやっぱり小栗旬さんをはじめとした演技派の役者のみなさんがきちんとお芝居をしているからだと思います。特に常磐役の松山ケンイチさんはすごくいい。さっきまで居酒屋の店員の愛ちゃん(与田祐希)と話していたのに、天海(小栗)にビシッと言ったり…。出しゃばるわけではないのに発するひと言が強かったり緩急がすごいんですよ。本当にキャストのバランスがいいです。
そしてやっぱり話の内容が気になる。第1話でチラッと映りましたが、あぁなっちゃうのか…と。原作を読んでいないのでなんとも言えないですが、過酷な状況だけではなく人間関係の余白のストーリーもきちんと見せてくれるので、今後がすごく楽しみです。
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