人を攻撃する言葉を選ぶのか、自分の大事な人を守る言葉を選ぶのか
ニューシングルのカップリングで、自身が作詞を手掛けた「全ては不確かな世界」には、そんな彼女の心境がより詳細に描かれている。
「自粛疲れもあるのかもしれないけど、個人的には、 世間的にSNS上での言葉も荒れているように感じるし、ギスギスしているなと…。でも、そこで選んだ言葉の積み重ねが、結局は、その人の生き方になり、人生になっていくと思うんですね。人を攻撃する言葉を選ぶのか、自分の大事な人を守る言葉を選ぶのか。どちらを選ぶのかは自分次第だし、じゃあ、どう生きていきたいのか?ということを問いかけるような歌詞になってます」
自分自身の“生き方”を根底にしたアップテンポのポップロックナンバーは、12月22日(水)に発売予定のアルバムにも収録される予定だ。
「私のアルバムはいつも誕生日近辺(7月12日)にリリースされていたので、夏発売だったんですよね。でも、今回は冬に出せることになって。個人的には夏生まれだけど冬のほうが好きなんですよ。夏より断然、秋冬が好きだし(笑)、冬にアルバムを作る機会が次にいつ来るかはわからないので、思い切って冬ソングまみれのアルバムにしようと思ってますね」
冬が好きな人にはぜひ聴いてほしいアルバムになってます
ライブアルバムやアコースティックアルバムを挟み、オリジナルフルアルバムとしては、前作『サントロワ∴』以来、実に約4年半ぶりとなる1枚は、『A Tiny Winter Story』と名付けられた。同名のリード曲はその名の通りのウィンターソングとなっているが、ある仕掛けが用意されている。
「南條ソロ曲でかつて1曲だけ冬の曲があって、それが「白い季節の約束」だったんですね。6thシングル「光のはじまり」のカップリングで、リリースタイミングは初夏だったんですけど、冬に開催される5周年ライブに繋がる1曲にしたいなと思っていました。冬になっても、ファンの人と同じ気持ちでいられたらいいな、一緒にいたいなっていう曲を書いたんですね。そして、来年10周年を控えているので、今5年越しのアンサーソングを描いたら面白いかなと思って…。「白い季節の約束」が女の子目線の曲に対し、「A Tiny Winter Story」はその時一緒にいた男の子側からの視点となっています。アンサーソングだと気づける誘導として“白い季節の約束”と歌詞に入れたり、「白い季節の約束」で使っていた“横顔”などのキーワードを入れつつ、冬の日常的な穏やかな幸せを歌う曲になったし、他にも、凍てつく冬を表現したアップテンポな曲もある。冬が好きな人にはぜひ聴いてほしいアルバムになってます」
(取材・文/永堀アツオ)
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