「本番になると顔が変わります」
主演の嵐莉菜も17歳の現役・高校生。奥平と同じく、映画で本格的な演技が初となった嵐に対して、奥平は「僕がこんなことを言うのもおこがましいですが、本番になると顔が変わります。初めての演技で、これだけオンオフ切り替えられるなんて凄いなと思いました」とその印象をコメント。
さらに奥平大兼は、作品が扱う題材に関して、「クルドの方々の問題は、この脚本をいただくまで知らなかったです。撮影前に勉強はしないように監督から言われていたのですが、難民の問題については、ニュースから聞こえてくる遠い国のお話だと思っていましたが、日本でもこんなことがあるんだと、急に身近なこととして考えられるようになりました」とも語る。
本作は企画段階で、2018 年の釜山国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」にてアルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。難民2世という題材をベースに、世界に開かれた新しい視点で、現代日本が抱える社会問題を切り取りながら、誰もが “自分ごと”として受け入れられる普遍的な青春ドラマとして描く。撮影は今年 5 月 18 日クランクインし、 6 月 8 日クランクアップした。現在は共同制作となるフランスで最終の仕上げ作業を行っており、2022年初夏に全国公開される。