鈴木千波役・土屋太鳳コメント
「演じた役が見てくださる誰かと出会い、心の友として一緒に人生を歩んでほしい」私が初めてそう願ったのは、16歳の時でした。撮影所に作られた教室で芽生えた小さな願いは、10年たった今、役に向き合う際の大きなエネルギーとなっています。私がテレビ東京さんを通して出会う作品は、なぜかどれも命に向き合うテーマを持っていました。「優しい音楽」は、私が女優として向き合ってきたそのテーマを、ある意味、総括するような存在になるのではないかと予感しています。
命には形がありません。どこから、なぜ来て、どこに、いつ行ってしまうのかも分かりません。分からないからこそ人は目の前にある命を愛おしみ、守りたいと願うのだと思いますし…その願いが届かなくなる事実も、存在するのだと思います。
この作品は、その事実をやわらかく包みながらも目をそらすことを許さず、深く優しく心に突き刺します。命を育む樹が大地に深く根を張るように、この作品が突き刺すさまざまな思いが見てくださる方々の心の中で力強い根となり、命への新たなパワーを育むことを心から祈っています。そして先輩方を全力で追いかけ、千波として生き、音楽の力を信じて、届けたいと思います。
永居タケル役・永山絢斗コメント
冒頭から不思議な会話のキャッチボールに釘付けになって、あっという間に読み終えていました。
瀬尾まいこさんの原作も読ませていただきましたが、これまた読みやすく、とても面白かったです。そこに岡田惠和さんのすてきな味付けが加わり、まさに新春に見ていただきたいドラマになる事、間違いはないです。
若松監督をはじめ、豪華なキャストの中で自分の名前だけが場違いのようで震えていますが、出せる力を出し切って楽しんで演じたいと思います。
少し変わった2人の変わった恋愛の物語で、それぞれの境遇から起こってしまう感情の摩擦だったり、人間誰しもが持つ清濁の両面も大切に表現出来るよう尽力します。土屋太鳳さん、どんな方なのだろう。皆さま楽しみにしていてください。