謎の男と女性など怪しさが続々
本筋の展開はというと、視聴者も考察に挑んでいることがSNSに投稿されているが、作中の凌介のように、ヒントは出てくるものの核心になかなか近づけない。本話では謎の人物の登場や、怪しい行動がまた浮上した。
まず、第5話で新たに登場し、第6話で凌介に接触を図ろうとした謎の男(前野朋哉)の名前が「中村充」だと判明した。彼は謎の女性のケータイの着信に表記される「充さん」と同一人物なのか? その着信は第6話でニンジンを刻んでいた女性と同じようだが、本話では彼女がどこかの建物の部屋に入り、食品保存容器入れた何かを這いつくばって差し出す様子が映し出された。ニヤリと笑みを浮かべた口元にゾクッとした。
次に、光莉の動画を送信したのが、光莉のストーカーであることが警察の捜査で分かった。その男は光莉の盗撮写真の件で脅されたと言い、防犯カメラから浮かび上がったのは身長160cm程度の細身の女だった。
凌介の妻子が失踪した当日に凌介に近づいた女性=葬儀社に勤める陽香(生駒里奈)にも動きが。凌介の息子・篤斗(小林優仁)の服をフリマサイトに出品した人物に「私は全て知ってる。バラされたくなければ商品情報を消せ、誘拐犯。」とメッセージを送った。
そして、毎話訪れるラストの衝撃。今回は、第1話で描かれた、冷凍遺体が送られてきたときと同じ筆跡で「それでも、探しますか?」というメッセージとともに、凌介の妻・真帆(宮沢りえ)と住宅メーカーの林(深水元基)の写真が添えられていた。
真帆のママ友・朋子(桜井ユキ)の暴走も相変わらずで、細かく突き詰めれば怪しい点はまだあるが、いずれも何らかの真相につながるはずで、その仕掛けに期待したい。
次回、第8話は12月5日(日)に放送される。凌介の元に届いた真帆と林の密会写真がネット上でも拡散される。マスコミは真帆が不倫していたと半ば決めつけて報道。世間のバッシングの対象は真帆と林に移り、凌介は不倫された夫として同情されるようになる。
(文=ザテレビジョンドラマ部)