5月にはコクーン歌舞伎として、6月には信州まつもと歌舞伎として「夏祭浪花鑑」が上演。勘九郎が勘三郎の当たり役であり、平成中村座ニューヨーク公演で喝采を浴びた団七九郎兵衛を演じる。
勘太郎はコクーン歌舞伎への出演が叶わなかったが、あるシーンに関して勘九郎に「お手柄！」と言わしめるほどの貢献をした。また、コロナの影響でスタッフが舞台裏に入れない代わりに、勘太郎が舞台裏の様子を紹介。大活躍の勘太郎の姿をお楽しみに。
夏には八月花形歌舞伎では、中村屋の部屋子である中村鶴松が、「真景累ヶ淵」の新吉役に挑戦。
コロナ禍の前までは納涼歌舞伎として若手が盛り上げてきた8月の歌舞伎座公演。コロナの影響で長らく舞台に立てていなかった鶴松へ、勘九郎と七之助からのプレゼントだという。
この番組で毎回感じられるのが、中村屋一門の結束。勘九郎と七之助が一門のために動き、お礼を口にするシーンが多く見られる。今回も、この鶴松の挑戦を勘九郎と七之助も全力でサポートしていた。
また、歌舞伎ファンにはうれしい、中村福助の姿も。勘九郎と七之助の叔父にあたる福助は、2月の「袖萩祭文」、そして8月の「真景累ヶ淵」の稽古に駆け付け、七之助や鶴松らに指導を行う。貴重な福助からの稽古シーンは必見だ。
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