南雲&エリの親子は「唯一ちゃんとお芝居をする」2人
――「99.9」シリーズ初参加のお2人が、現場で驚いたことはありますか?
西島:三浦(駿斗)さんの脚本も素晴らしいのですが、木村(ひさし)監督はどんどん現場でセリフを追加していくので、僕の台本は書き込むだけでは間に合わず、ふせんですごく分厚くなっていました(笑)。それに加えて、現場で松本さんや香川さんはじめ、出演者の皆さんが「こうしたらもっと面白い、分かりやすい」と変えていくんですね。そのダイナミックな躍動感はやっぱり特別だと思います。木村組を経験していても、「ここまで変わるか」と。
――丁丁発止の掛け合いは「99.9」名物ですが、南雲先生はシリアスなシーンが多かったですね。
西島:なので僕は今回、木村組なのにマジメに…いや、みんなマジメにやっているんですけど(笑)、台本通りにやっています。木村監督も「西島さんにこんなに普通に演技してもらうと違和感あるなぁ…」と言っていました(笑)。この2人はストレートに親子の思いを演じるキャラクターでしたね。蒔田さんも変なことやらされてないでしょ?(笑)
蒔田:皆さんが本当に面白いから、私は「これで大丈夫なのかな?」って思ってました(笑)。でも松本さんが「この映画で唯一ちゃんとお芝居をするのはエリだから、そのままで大丈夫だよ」って言ってくださって。「私はギャグ言わなくてもいいんだ」って(笑)。
西島:次、木村組に入ったときは言わされると思うよ(笑)。
蒔田:現場で見ても試写で見ても、杉咲(花)さんの振り切りようが本当にすごくて…「いつもの杉咲さんじゃない!」って思ったので、私もいつか挑戦してみたいです(笑)。
西島:蒔田さんがやったら、めちゃくちゃ面白いと思うなぁ(笑)。
蒔田:私が今回一番驚いたのも杉咲さんでした。私が現場で見ていた以上に本編がすごくて、「私とのシーンが一番テンション低いくらいだったんだ!」って思いました(笑)。
全国公開中
配給=松竹
出演=松本潤、香川照之、杉咲花
片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、映美くらら、池田貴史、岸井ゆきの/西島秀俊、道枝駿佑(なにわ男子)、蒔田彩珠/榮倉奈々、木村文乃、青木崇高/高橋克実、石橋蓮司/奥田瑛二、笑福亭鶴瓶/岸部一徳
(C)2021『99.9-THE MOVIE』製作委員会
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