ピンチが起きても焦らずに対応する人が、私から見た大人のスタイル
――相手役の竹財輝之助さんの印象をお聞かせください。
すごく朗らかで、同じ目線になって優しくお話してくれるような優しい方だなと感じました。
――竹財輝之助さん演じる堤司の魅力はどんなところにあると思いますか?
部長は自分の感情を人に伝えるのが苦手な人で、本心を伝えたらみんな受け入れてくれるのにずっとポーカーフェイスな男性です。でも、本心が見えたときとか、ポーカーフェイスだからこそ、ギャップを感じてかわいらしいなと感じます。
――真由美は気合を入れる時にチョコレートを食べますが、中村さんご自身は気合を入れる時にどんなことをしますか?
気合を入れる時は、安心できる人に会いに行ったりします。親に会うだけで気持ちがほっこりして、少し話すだけでも頑張ろうという気持ちになります。
――意気込むというより、逆に気持ちを落ち着かせるんですね。
ブレスをいれる感じですね。一人でいると考え込んでしまったりするので、それを少しでも休憩させることで視野を広げて取り組めます。親に会うと気持ちがほぐれたりもします。あと、友達と電話したりもします。
――「大人」という言葉が本作のキーワードになっているように感じます。中村さんご自身は「大人」という言葉をどのように捉えていますか?
ピンチが起きても焦らずに対応する人は、私から見た大人のスタイルだと感じています。
私はピンチに陥ると気持ちは焦っているんですけど、行動が遅いので周りから心配されがちです。そういうふうに見られない人が大人の女性だと思います。
――それは中村さんが憧れる大人の女性像ということですか?
そういう女性はいいなと思います。居心地もいいですし、一緒にいると落ち着くのでそういう女性に憧れます。
――中村さんは色っぽい役を演じることも多いように感じますが、そのような役柄を演じる時はどのようなことを心掛けていますか?
それこそ、さきほど述べた理想の女性像の心の余裕がある、しっとりとした女性を想像しながらやっていると思います。例えば、以前出演した「ギルティ〜この恋は罪ですか?〜」(日本テレビ系)だったら、監督も女性だったので色っぽい仕草などを丁寧に教えていただきました。そういった経験も今のお芝居につながっていると思います。
――最後に2022年の抱負や目標をお聞かせください!
2021年はいろいろな役に挑戦させていただいた一年で、ずっとやりたいと言っていたアクションに挑戦でき、実現できたこともすごくうれしかったです。そういったいろんな作品に出会わせていただいた年になったんですけど、今回も新しい役に出会わせていただいて、自分にとってすごく大きな機会なので、そこをしっかり演じたいです。
2022年も今作を通して、新しい自分が出せたらいいなと思います。より表現力を伸ばしたいと思うので、どんな役柄にも対応できるような人になれるように前進して、何事にも全力で取り組んでいきたいなと思います。