シリアスからコメディーまで守備範囲の広さに定評がある堤真一が、5年ぶりの主演ドラマに選んだのは、ちょっと変わったホームドラマ「妻、小学生になる。」(1月21日[金]スタート、毎週金曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、TBS系)。
10年前に他界した妻・貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりを名乗る少女が現れ、困惑する主人公・新島圭介を演じる堤に、圭介という役について、共演者についてなど、さまざまなことを語ってもらった。
圭介の感情の動きを大切にしたい
「生まれ変わりなんて現実ではあり得ない設定なので、演技で参考にできるものもないですし、実は本当に難しい役だと思っています。愛妻家だったのに妻を亡くし、もう自分は“余生”という心持ちからのスタートなので、極端にどよーんと演じることもできると思うんです。でも、ドラマ自体は単なるコメディーではないので、どこまで暗くしていいのか、その加減を監督と相談しながら進めています」
村田椰融による同名漫画が原作だが、ドラマ版では原作と異なる工夫を見せたいと意気込む。
「人が演じるからには、漫画に似せるのではなく、感情の動きを大切にしたい。小学生に自分の奥さんだと言われても、普通『何言ってんだ!?』ってなるでしょう? それを疑いつつも徐々に受け入れ始めていく様を、妻が愛用していたお皿をじっと見るとか、何げない場面なんですけれど、そういう細かいところを雰囲気だけで流して演じないように、というのは難しい。その分やりがいがあります」