2020年に俳優活動を本格的にスタートして以来、NHK連続ドラマ小説「エール」や「オオカミくんには騙されない」、「逃げるは恥だが役に立つ」スペシャルなど、多くの話題作に出演してきた櫻井海音。そんな彼の映画初出演作「嘘喰い」が、2月11日(金)に公開される。演じるのは、闇組織・倶楽部“賭郎”を仕切る“お屋形様”こと切間創一。最強の敵として横浜流星演じる天才ギャンブラー・斑目貘の前に立ちはだかるキャラクターだが、聞けば本作を撮影したのは俳優活動を始めてまだ間もない頃だったそう。フレッシュな存在感と肝の据わったオーラを合わせ持つ櫻井に、撮影の裏側や俳優業の魅力を聞いた。
俳優を始めて数カ月で大役「俳優を極めたい」と思うきっかけに
――櫻井さんは今回が映画初出演とのことですが、映画の現場ならではの発見や驚きはありましたか？
櫻井：カメラの台数や1カットにかける時間を見ると、ドラマとはまた違う時間の使い方、画の作り方があるなと思いました。でも撮影中は全然気付けなくて。というのも、その前にあまり撮影の経験がなかったんです。「嘘喰い」を撮影してからいろいろな作品に出たときに、「映画とドラマってこんなに違うんだ！」と、後から知りました。
――俳優活動を本格的に始められて間もない時期の撮影だったんですね！
櫻井：そうですね。始めて数カ月くらいだったと思います。
――それでいて“お屋形さま”という重要なキャラクターを演じるには、プレッシャーもあったのでは？
櫻井：もちろんプレッシャーや不安もありましたが、当日は怖いもの知らずというか…。映画の重みをあまり知らなかったおかげでそこまで感じませんでした。今やった方がもっと感じるだろうなと思いますね。最初は全然、右も左も分からなかったので。
――撮影は楽しめましたか？
櫻井：めちゃくちゃ楽しかったです。この作品に出られたことが転機になったと思います。撮影は2021年の頭くらいだったと思いますが、僕もそのくらいからお芝居の仕事をやらせていただけるようになって。面白いな、楽しいなと感じられるようになったのは、この作品からですね。「俳優をやりたい、極めたい！」と思えるようになりました。
――錚々たる俳優陣と共演したことも大きかったのでしょうか。
櫻井：それは大きいですね。特に流星さんに対しては、俳優としてのキャリアも浅いし年齢も下だし…という中で、どうやったらお屋形様として(横浜演じる)貘の前に君臨できるんだろう、と。流星さんもめちゃくちゃ迫力がありますし、ガッと来るものに面食らわないように、“圧倒的感”みたいなものを出したいなと思いながら撮影していました。
――お屋形様は、命懸けの闇ギャンブルを取り仕切る“賭郎”の頂点、“ラスボス”のようなキャラクターです。その圧倒的な強さはどのように表現しましたか？
櫻井：セリフが少ないことによって、逆にミステリアスさや強者感が出たかなというのもありますし、あとは目力、目線ですね。夜行さん(村上弘明)に命令するときもアゴで示したり。流星さんや中田(秀夫)監督にもアドバイスをいただきながら撮影し、充実した時間でした。
2月11日(金)全国公開予定
配給＝ワーナー・ブラザース映画
原作＝迫稔雄(集英社ヤングジャンプコミックス刊)
監督＝中田秀夫
出演＝横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、森崎ウィン、櫻井海音、木村了、鶴見辰吾、村上弘明、三浦翔平
※映画「嘘喰い」公式サイト
※映画「嘘喰い」公式Twitter
(C)迫稔雄／集英社 (C)2022 映画「嘘喰い」製作委員会
