歌手やモデル、女優など多方面で活躍中の鈴木愛理の3rdアルバム『26/27』(ニーロクニーナナ)が2月2日に発売された。同アルバムには、鈴木が26歳から27歳の2年間に制作した楽曲が収録されている。WEBザテレビジョンでは鈴木にインタビューを行い、その2年間に出演した番組などを機に触れたさまざまな音楽から受けた刺激や、ハマってしまったというアニメの魅力などについて話を聞いた。
2021年のコンサートツアーは“いいとこ取りができたツアー”
――2021年はハロー！プロジェクトの同期や後輩メンバーと共演したコンサートツアーが話題になりましたね。
後輩と一緒に過去の曲を歌うライブが今でよかったなって思いましたね。アイドル時代の方が輝いていたのかなって自分自身にプレッシャーを感じていた時期に、ハロー！プロジェクトの楽曲を後輩と歌っていたら混乱していただろうなって。
2020年、2021年の2年間で過去の自分を認めてあげて、自分自身が前に進めていたからこそ℃-ute時代の曲を歌うことに意味があるというか、ソロになってから離れていたハロー！プロジェクトの楽曲を歌うことで「私はこういうふうに歌っていたな」って喉が思い出す部分もありました。過去の自分からも刺激をもらえたりして、いいとこ取りができたツアーでしたね。
なにより、ハロー！プロジェクト卒業後にソロで歌う後輩の子も増えてきて、私も負けてられないなって思えました。以前はハロプロを辞めたら音楽も辞めちゃうみたいなイメージが卒業にあったと思いますが、今はソロで活動をする子たちも増えてきてくれていて、卒業をポジティブに捉えてくれるファンの人も増えてきてくれているんじゃないかなって思います。
「私って好きになるとめちゃくちゃ沼にハマるタイプ」
――「クラシックTV」(毎週木曜夜10:00-10:30、NHK総合)や「アニソン神曲カバーでしょdeショー!!」(YouTube「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」)ではMCに挑戦されたりと、番組などでさまざまな音楽に触れる機会が多かった1年でもあったのかと思いますが。
「クラシックTV」と「アニソン神曲―」に関しては、本当に未知の世界。全くの初心者だったんですが、私って好きになるとめちゃくちゃ沼にハマるタイプ。オタク化できるんですよ(笑)。
毎回来てくださるゲストの方のお話とか取り上げるテーマ全部にハマっちゃって、クラシック音楽もアニメも気になった作品は聴きたくなっちゃうし見たくなっちゃうので、全然時間が足りないです(笑)。
何より一緒にMCをしているのが、清塚信也さんとオーイシマサヨシさんいうおしゃべり上手な大先輩。お二人の横にいるので、仕事をしながらMCの勉強もできています。
――「クラシックTV」では、どのような刺激を受けていますか？
いろんなアーティストの方がゲストとして来てくださるんですが、「過去に多くの音楽ジャンルを残されている先輩がいるから、盗みたい放題だね」って話された方がいたんですよ。その言葉に大きくうなずくというか、これから自分が「こういう音楽をやりたいな」って思ったときに、「この人が書きそうなのがいいな」みたいな辞書が番組を通じて増えたなって。全然詳しくはないですけど、「こういう音を使ったらシリアスな感じになるな」みたいな。
元々私は家で聞く音楽って、クラシック音楽ではないですが、言葉のないものが多かったんです。カフェ風の音楽とか、心地の良いジャズピアノとか。はやっている曲を聴いていると、「こういうサウンドがいいのかな？」「誰が歌ってんだろう？」とか、気になって手が止まっちゃう。BGMになってくれないんですよね。
なので、自分は意外にクラシック音楽の近くにいたことが判明して、もっと面白くなってきました。おかげで家で聴く音楽のクラシック＆ジャズ化に拍車がかかって、すごく優雅な家みたいになってます(笑)。あと、ラフマニノフとかストラヴィンスキーといった、以前は知らなかったカタカナが理解できる自分に感動していますね(笑)。
