念願の声優業…“声優・丹生明里”としても成長したい
――映画についてもうかがいます。丹生さんは主人公・アリスが不思議な城で出会う“仮面の少女”を演じています。役作りはどのようにしていきましたか?
丹生:とにかくずっとせりふを練習していました! 仮面の少女は表情も分からないので、アフレコまでの間はいっぱい想像して練習して。いろんなパターンをボイスレコーダーに録音して、「これじゃないのかもな~」とかやっていました。
現場では「もうちょっと低いトーンで行こう」とアドバイスをしていただいて、それに応えていくのは大変でしたけど、頑張りました(笑)。でも“精いっぱい応えたい”という気持ちが大きくて、アフレコ大好きだなって思いました。声って一番重要で、感情もすぐ伝わってしまうので「もっと伝えられるようになりたい!」って思いました!
――アイドルや演技のお仕事と、声のお仕事で違いはありましたか?
丹生:全然違いました! 映像を見ながらせりふを話すというのも「この限られた秒数でしゃべらなきゃいけないんだ!」と思って、何もかもが初めてで。せりふ以外の息遣いなども収録させていただいて、「こんな感じなんだ!」と思えて楽しかったです。挑戦してみて、さらに「声優さんって本当にすごいんだな」と実感しました。
以前「声春っ!」(2021年、日本テレビ)の監督さんに「アニメは目をつむって見てみるといい」と言われたことがあるんです。一度そうして見たときに「確かに、目をつむっても感情が分かる!」ってすごく分かって、「これだ! 私もこうなりたい!」って思いました。
――元々声優に憧れがあったということですが、本作を経験してその思いに変化はありましたか?
丹生:声優さんの道は本当に大変で、皆さん相当な努力をされてきたと分かっていたんですけど、改めてもっといっぱい練習して、もっとうまくなりたい!っていう気持ちが芽生えました。声優のお仕事は憧れだったので、今回、夢がかなってうれしくて。でもこれからはもっともっと極めていきたいというか、“声優・丹生明里”としても、もっと成長したい!って「DEEMO」を通して本気で思いました。
――主人公・アリスを演じる竹達彩奈さんのお芝居はいかがでしたか?
丹生:幼い女の子だとすぐ分かる声の出し方に「すごい!」って思いました。高校生のアリスも竹達さんが演じられていて、そのときの声色もすぐ「高校生の女の子だ」って分かりますし。同じ声優さんだけど、年齢の違いがすぐに分かるので、やっぱりすごいなって思いました。あとはアリスのかわいらしい性格がすごく好きで、お姉ちゃんになってあげたい気持ちで見ていました!
2月25日(金)全国公開
配給=ポニーキャニオン
出演=竹達彩奈、丹生明里(日向坂46)/鬼頭明里、佐倉綾音/濱田岳、渡辺直美、イッセー尾形、松下洸平/山寺宏一
総監督=藤咲淳一/監督=松下周平/脚本=藤咲淳一、藤沢文翁/キャラクターデザイン=めばち
(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会