知り合いの一番の猫好きをイメージして役作り
――“ちょっと変わった主人公”と古川さんとで似ている部分はありましたか?
役作りしなかったのは猫との触れ合い方ですね。どんな猫じゃらしに食いつきやすいかや、猫が興味を持ちやすい回し方を元々知っていたので、そこは難しくなかったです。
あとは抱っこするシーンが多いのですが、それも「こう抱っこすれば言うことを聞く」というのが何となく分かるので、いつもの自分通りで猫と触れあっていました。
――反対にそれ以外は役作りを?
そうですね。本当の猫好きの人ならではの独特な雰囲気は役作りしました。僕の中で一番猫好きな人がいるのですが、主人公と考え方が本当にそっくりなんです。なので、その方を参考にしながら演じましたね。
――では、イメージしやすかったんですね。
そうですね。とはいえ、普通だったらこうする、の逆をしなければいけないので、難しさはありました。
あと役作りというと、僕はメンバーの中だと圧倒的に年上なんですが、大人っぽく見えすぎてはいけないので、ゆるい雰囲気を出せるように気を付けていました。
――主人公がシェアハウスで人と関わっていくことで成長していく本作。古川さんが自分で「成長したな」と思うことはありますか?
基本は全然成長していないです(笑)。人間ってなかなか成長出来そうで出来ないじゃないですか…。でも、完全に改善はできなくてもマシにはなっていると思います。自分の嫌な部分を客観的に理解して改善する努力をしているので、ちょっとマシになったかなと。
僕は基本的にネガティブな人間なので、極力プラスに改善しようとはするんです。例えば、ここ2年ほど大変な時期が続いていますが、ずーんと気分が落ちても仕方がないので、コロナ禍でこれまでやりたかったゴルフを始めたり、車が少ないので運転を始めたり。何か出来るようにしないと…と、少しずつ改善している部分は成長したところかなと思います。