男性がサンリオを好きと言える世界を作りたい
そしていよいよアニバーサリーの「シナモロールブルー イルミネーションライヴ！」へ。本編開始前にはダンスの振付映像が流れ、増本さんも真剣に練習するが、意外な難易度に「ちゃんと難しい…」とコメント。ショーが始まると、スクリーンの中で歌い踊るシナモンに合わせてイルミネーションがきらめき、天井にはシナモンフレンズたちがレーザーで投影される。シナモンから20年を振り返るメッセージが伝えられ、スクリーンに思い出の写真が次々と映し出されるくだりでは、こらえきれず涙を見せる増本さん。しかし最後はシナモンの1stシングル「ふれーふれーがんばれー！」に合わせ、先ほどのダンス練習の成果を見せる。ラストでは「今日は本当にありがとう」と言うシナモンに向け、スクリーンに一礼していた。
「泣きすぎた…選曲も神で、色んな思い出の写真が出てきて、それに合わせて自分の人生がフラッシュバックしました。あと『みんなが自分らしく自由でいられる世界になったらいいな』というセリフがすごくよくて。『自由』という言葉の強さに説得力を感じたし、改めて自分自身を苦しめずに自由でいたいと思いました。僕は元々可愛いものが好みで、中学生の頃にたまたまテレビCMでシナモンを見かけて好きになったんです。最初はウサギかと思ったら、子犬の男の子なの？ってギャップに惹かれて。でも当時は男性のサンリオファンって風当たりが強かったので、高校ではいじめもありました。それでもシナモンはずっと明るくいてくれるから、僕も励まされて、今は『男性がサンリオを好きと言える世界を作る』を目標に活動しているんです」
フード開発者の努力を感じて感動
興奮冷めやらぬ中、次はアニバーサリー限定メニューが食べられるキャラクターフードコートに移動。今回は「シナモンとみるくのとろ～りたまごのブルーカレー」「シナモンのアニバーサリーレインボーケーキ」の2品を試食。
「カレー、きれいな色ですよね！青い食べ物は食欲が減退するなんて言うけど、僕はむしろフード開発者の方の努力を感じて感動します。だって元々こんな色の食べ物はないのに、推しのカラーに合わせて作ってくれているわけで、しかもちゃんとおいしい。ちなみに、キャラクターの顔になっているメニューは、なかなか食べるのをためらって時間がかかってしまうという人もいると思うんですよ。僕も以前はそうだったんですが、『これはシナモンが、みんなを喜ばせようと考えて作ってくれた料理なんだから、おいしく食べなきゃ失礼だ』と思って、あったかいうちに食べるようになりました」
「ケーキもレインボーカラーがかわいいし、甘すぎなくておいしい。ピューロランドのメニューは、まず目で見ておいしいのがすごいです。しかもランダムでシナモンフレンズのブロマイドがついてくる！僕はグッズをコレクションするタイプで、家にはすごい量のシナモングッズがあるんですが、ランダムのものは交換できる友達がいなくて…でも最近平井“ファラオ”光さん(馬鹿よ貴方は）や、山口いくさん(アントワネット)といったサンリオ好きな男性と知り合えて、一緒にピューロランドに来れるようになったので嬉しいです。ひとりで来てもピューロランドの良さを嚙み締められるし、誰かと来ると共有できる楽しさがありますね」
シナモンの誕生日には、自らも手作りスイーツをSNSにアップしているという増本さん。写真を見せてもらうと、そのクオリティに驚かされる。
「シナモンはTwitterをやっているので、本人に直接誕生日のお祝いが言えるんです。それで、どうしたら喜んでもらえるか考えて、数年前からスイーツを作るようになりました」
話を聞けば聞くほど、シナモンへの思いの強さが感じられる。
「僕はシナモンが好きだと公言しながらお仕事しているので、推し(シナモン)のイメージが悪くならないように、ということはすごく考えます。あと、シナモンの将来の夢は、“自分のレストランを開いて、お客さんみんなを笑顔にする”ことなんですが、自分も似た夢を持つようになって。コーヒーが好きなので、いつかシナモンファンが集まるカフェを開けたらと思っています」
サンリオピューロランド
公式HP：https://www.puroland.jp/※感染症拡大対策のため、3歳以上の方は飲食時以外は必ずマスク着用をお願いいたします。営業時間外での撮影時のみ一時的にマスクを外して撮影しております。
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