「未来への10カウント」第1話(4月14日放送)あらすじ
高校時代にボクシングで4冠を達成するという輝かしい功績を打ち立てながらも、その後は度重なる不運に見舞われ、今では完全に生きる希望を失ってしまった桐沢祥吾(木村拓哉)。彼はピザの配達アルバイトで食いつなぐ一方、「いつ死んでもいい」と口にする日々を送っていた――。
そんな彼をなんとか元気づけようとしていたのが、高校時代に桐沢と共にボクシング部で汗を流した親友・甲斐誠一郎(安田顕)だった。だが、あの頃とはまるで人が変わり、頑として明るい未来を想像しようともしない桐沢。
彼の今後を本気で心配した甲斐は、母校・松葉台高校ボクシング部の元監督・芦屋賢三(柄本明)に相談し、桐沢を芦屋の後任に抜てきしようとする。もちろん、桐沢本人は至って後ろ向き。
だが、恩師である芦屋から土下座までされた桐沢は、むげに断ることができず、監督ではなく“臨時コーチ”として母校に舞い戻る。
松葉台高校は今や、昔と違って東大合格者も出す進学校。芦屋が監督を退いてからというもの、ボクシング部はみるみる弱体化していた。
しかも、校長の大場麻琴(内田有紀)は、部活承認に必要な部員数を満たしていないことを大義名分に、近々ボクシング部を潰そうと画策。
そんな中、突然顧問に任命された折原葵(満島ひかり)も、ボクシングに対する思い入れや知識がまるでない。熱意がまったく感じられない新コーチと新顧問を目の前に、さまざまな思いに駆られるボクシング部の面々。
その矢先、桐沢がかつて4冠を達成した人物だと知った部長・伊庭海斗(高橋海人)は、桐沢にいきなり公開スパーリングを申し込む。
※高橋海人の高は正しくは「はしご高」