――反響は実感しましたか？
大阪の劇団で約5年芝居をやっていた時に応援してくださっていたファンの方は、まさか関西の小劇場に出ていた私が連ドラの主演をするなんて誰も思っていなかったので、夢を感じてくれて、皆さん家族みたいに喜んでくれていました。少しでも恩返しできたのかなと、うれしかったです。
――役へのアプローチは？
桃子の性格、たたずまいは、私のパブリックイメージそのままだろうなと思いましたし、体を絞るといった苦労して作り込む準備もなかったです。でも、娘・ヒカルに対して“友達親子”のように演じようかなとか、細かい部分は台本を読んであれこれ考えました。あと、桃子はヒカルのために変わる努力をしますが、次第に眞一(吉沢悠)さんを意識してエレガンスを目指すラブコメの要素もあります。母親から一人の女性として、恋愛へ針が振れる感じは、現場で生まれた感情を大切にしました。
――好きな男性の前でエレガンスに振舞おうとする姿は共感できますか？
そういう時あるよな～分かるわ～と、自分と重ね合わせていました。女性に限らず誰しも、好きな人に“こう見られたい”という演出をすると思います。自分を隠して無理して繕う姿は、他人から見たらもしかしたら滑稽に映るかもしれませんが、自分と真逆であるエレガンスを選択して頑張る桃子は、かわいらしいなと感じました。
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