長濱ねる、柿崎芽実さん、井口眞緒の椅子もステージに
続いては、一期生～三期生が順に新旧の曲を披露。一期生は、けやき坂46時代の「こんな整列を誰がさせるのか？」、日向坂46に改名してからの「My god」を続けて歌唱。二期生と三期生の上村ひなのは、「Dash＆Rush」で会場を縦横無尽に走り回る。
さらに二期生は、けやき坂46時代の曲「未熟な怒り」をパフォーマンス。三期生は、持ち曲の「この夏をジャムにしよう」「Right？」を2曲続けて披露し、末っ子らしいかわいさで魅了した。
最後に再び一期生が登場し、「それでも歩いてる」を熱唱。人生への応援歌とも言える歌詞がスクリーンに表示され、ファンの涙腺を刺激した。
また、ステージ上には卒業した長濱ねる、柿崎芽実さん、井口眞緒の分の椅子も用意され、今までグループに在籍していた全員でここに立ったのだというメッセージを発信した。
メンバーたちの東京ドームへの思い
再び全員曲に戻ると、三期生たちによるかわいらしい寸劇をはさみ「アザトカワイイ」を披露。次に、グループの中でもダンスの実力が屈指と言われる東村芽依が、「ソンナコトナイヨ」のセンターを務め、「期待していない自分」では、佐々木美玲が熱のこもったパフォーマンスで見せた。
「君しか勝たん」では、パフォーマーが参加してステージの上で大道芸を繰り広げる。けやき坂46時代にグループの転機になった、日本武道館3days公演を彷彿とさせるようなサーカス的な演出で、間奏中にはメンバーが箱の中から現れたり消えたりするマジックも成功させ、会場を沸かせた。
再び期別で、一期生が「永遠の白線」、二期生が「半分の記憶」といった懐かしい楽曲を歌う。ダンストラックでクールな踊りを決めた後、最新シングル「ってか」をパフォーマンス。日向坂46史上もっとも激しいと言われるダンスで、“踊れるグループ”としての力量も見せつけた。
ライブ本編の終盤には、「NO WAR in the future 2020」でメンバーがバルーンやフロートに乗り込んで会場を煽る。そして定番曲「誰よりも高く跳べ！2020」では、大サビ前で佐々木久美が「東京ドーム、跳べー！」と絶叫を聞かせた。この2曲の流れで、メンバーのテンションは最高潮に達し、ライブに強い日向坂46の姿を強烈に焼き付ける。
メンバーがステージを降りるとVTRが流れる。「私達の目標だった、東京ドームでのコンサート」という潮紗理菜のナレーションに続いて、メンバー一人一人の声でこのドーム公演への思い、そして待ってくれていたファンへの感謝が語られる。「私たちはまだまだ止まりません」と、次の展開に向けたメッセージも含まれているのが印象的だった。
そして円形ステージがせり上がり、真っ白な衣装をまとったメンバーたちが登場。「JOYFUL LOVE」のイントロが流れると、客席のサイリウムがブロックごとに同じ色で統一され、東京ドームに七色の虹が出現した。
さらに、佐々木久美が「おひさまの皆さんと出会えたことが、何よりも私たちにとって宝物です。これからも皆さんの作ってくださる虹とともに歩いていきたいです」と語ると、全ての照明が落とされ、メンバーの衣装に明かりが灯る。七色の虹の上を白い光に包まれたメンバーたちが歩いていく光景で、本編が終了した。
