木村さんといえばラブストーリー!
やはり木村さんといえば、僕はラブストーリーでこそ輝く演技を持っている方だと思っていまして、「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)と「ラブジェネレーション」(1997年、フジテレビ系)は欠かせないです。木村さんの作品にはよく、ちょっと強情なヒロインが登場するのですが、“ロンバケ”には山口智子さん、“ラブジェネ”には松たか子さんがいて。2人とも一筋縄ではいかず、最初は「あなたになんかには落ちないわ」という感じだけど、途中で「あれ? 私、好きかも」ってなっていきます。その恋に落ちる瞬間が本当に最高なんです。
“ロンバケ”はなんといっても瀬名秀俊というキャラクターが光っています。山口さん演じる南は“姉さん女房”ですが、どんどん惹かれていって子犬みたいになっていくんですよ。その変わっていく感じが魅力的で。あと、キャストやロケ地、髪型から全てがパーフェクト。ムダなものが一つもないラブストーリーという感じがします。
“ラブジェネ”は、「あすなろ白書」(1993年、フジテレビ系)から続いていた木村さんの王道ラブストーリー路線の最終章かも。以降ももちろんラブストーリーに出演されていますが、ここまで恋愛のみを扱っているのはこの作品ぐらい。役も広告代理店のクリエイティブ部から左遷された営業マンと、いたって普通の人。そんな人が恋をして変わっていく。ちなみにキャッチフレーズが「この恋のために生まれてきた」。もう何だって言うんですか! めちゃくちゃときめく言葉です。
ちなみにこの作品の中で、木村さんはトレードマークだったロン毛を切ります。あれはかなり衝撃的でした。髪の毛を切るなんて、プライベートに関わるようなことを惜しげもなくしてくれる。さすが木村拓哉!と思ったのを覚えています。ちなみに、髪を切るのは松さん演じる理子ですが、その切られたときの演技もまたいいんですよ。静かにブチ切れて、仕事中なのに「すいません、帰ります」って帰って行くという。その表情にすごく引き込まれました。
たなべ・しゅんいち=1987年6月25日生まれ、熊本県出身。BLUE ENCOUNTのボーカル&ギター。2014年メジャーデビュー。アニメやドラマの主題歌を手掛け、大型フェスにも多数参戦。2016年には日本武道館ワンマン公演も行う。ドラマ主題歌にもなったシングル「囮囚(ばけもの)」が発売中。幼少期から姉の影響でドラマを見始め、その知識は膨大。ミュージシャンきってのドラマラバーと言える。「田辺駿一弾き語りワンマンツアー "alone, not alone. 〜chapter2〜"」 の東京・渋谷 CLUB QUATTRO振り替え公演を4月19日(火)に開催。5月1日(日)には「JAPAN JAM2022」、5月4日(水)には「VIVA LA ROCK 2022」に出演する
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https://blueencount.jp/
KMU