昨年末に開催された「コミックマーケット99」を皮切りに、感染症対策を万全にしつつ、全国各地でコスプレイベントが復活の兆しを見せている。サンシャインシティを中心に、東京・池袋の東口エリアで定期的に行われている「acosta!(アコスタ)」もそうしたイベントのひとつで、4月9日・10日には「第83回acosta!」が開催。会場には多数のコスプレファンが駆けつけ、大盛り上がりとなった。そんな同イベントに取材参加して見つけたコスプレイヤーたちの写真を、インタビュー記事と併せてお届けする。
「身体のラインがきれいに見えるように、デザインにはこだわりました」
「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の江ノ島盾子に扮して参加していたリウさんは、コスプレ歴10年のベテランレイヤー。平日はOLとして働き、土日はイベントに足を運んでリフレッシュする…というスタイルでコスプレを楽しんでいる。
そんな彼女に、新年度がスタートして、何か変わったことはないか質問してみたところ、「後輩ができたことがいちばん大きな変化ですね。教育を任されているんですけど、何から教えてあげればいいのか私自身が迷ってしまって…。人にものを教えるのって本当に難しいですね」とコメント。
ちなみに、江ノ島盾子のコスプレをするのは久しぶりだそうで、この度のイベント参加に合わせて衣装も一新したという。今回のコスプレの満足度を聞いてみたところ、「胸元や腰のくびれなど、身体のラインがきれいに見えるように、デザインにはこだわりました。それを着こなせるように身体も絞ってきたので、我ながらいい感じに仕上がっているんじゃないかなと思います」と語った。
衣装が大破も「応急処置で何とか着られるように」
「原神」のアンバーに扮するいれいわらびさんも、4月から職場に後輩ができ、その教育で四苦八苦しているというOLコスプレイヤーのひとり。羽を伸ばすつもりで「acosta!」に参加したものの、着替えている最中に衣装が大破してしまったそうで、その修理に思いのほか、時間がかかってしまったとのこと。
「腰の位置を高くしたり、足が長く見えるように、いろいろとこだわって作ってきたんですけど、いざ着ようとしたら右側の装飾が完全に裂けてしまって…。応急処置で何とか着られるようになったものの、4時間ほど更衣室に入り浸っていたので、けっきょく友だちとは会えずじまいでした」とのことだが、近いうちに完璧に直して、今日のリベンジをします！…という、力強いコメントも飛び出した。
「Fate/Grand Order」のバーヴァンシー(妖精騎士トリスタン)に扮するkaoさんは、とある理系の企業で研究職に就いているそうで、新年度になっても別段、業務に大きな変化はなく、研究に励んでいるという。
「もともとは海外旅行が趣味だったんですけど、新型コロナウイルス感染症の影響で、どこにも行けなくなってしまって…。それもあり、自宅でできる新しい趣味としてコスプレを始めたところ、これが楽しすぎて、一気にハマってしまいました」と話し、これから夏にかけて、水着衣装でのコスプレ撮影にも挑戦する予定であることも明かした。
また、現在放送中のテレビアニメ「SPY×FAMILY」は、原作の連載初期から注目していたと述べ、すでにコスプレにも挑戦済み。「大好きな作品なので、コスプレ界隈でももっと人気が出て、同じ作品のキャラクター同士で大型の“併せ”ができたら楽しいでしょうね」とも話していた。
取材・文＝ソムタム田井
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